伊豆や渥美半島、伊勢志摩など太平洋沿岸の温暖なエリアが多く、走りやすい場所が多い東海地区。特に伊豆半島は、伊豆スカイラインなどの走りを楽しめる道があるほか、世界ジオパークにも認定されました迫力ある奇勝も多く温泉もあり、人気のツーリングエリアです。
また、英虞湾を中心とした景観美を楽しめます伊勢志摩や、世界遺産の白川郷ほかモネの池など、昨今人気の高い岐阜県の合掌ライン沿いのエリアなど、いろいろとバラエティに富んだツーリングエリアです。
1.東伊豆 / 2.中伊豆/南伊豆 / 3.西伊豆 / 4.日本平/由比 / 5.渥美半島 / 6.伊勢志摩 / 7.郡上八幡/白川郷
伊豆
首都圏からも近く、温暖で走りどころも多い人気ツーリングエリアの伊豆。世界ジオパークにも選定されていて、至る所で大地の息吹を感じられるような景観を見られます。春には河津桜が、夏には白浜などの綺麗な砂浜が映え、そして天城の紅葉など、季節ごとにいろいろな景観が楽しめます。
今回は、東伊豆スカイラインと東伊豆沿岸と「東伊豆」、修善寺道路を南下して南伊豆から西伊豆スカイラインで戻るルートを「中伊豆/南伊豆」として、そして、西伊豆スカイラインで下って、その後西伊豆沿岸を北上するルートを「西伊豆」としてご紹介しております。
□東伊豆
約40kmの国内有数のワインディングロードの伊豆スカイラインを中心としました東伊豆エリア。御殿場から箱根スカイライン、芦ノ湖スカイライン(または、小田原から箱根新道(箱根ターンパイク)、そして熱海峠から伊豆スカイラインに乗り終点の天城高原まで走り、伊東に降りて海岸線沿いを走って戻るという、首都圏定番の走りのツーリングコースのひとつでもあります。
但し、その距離の割にはあまり眺望ポイントの少ない伊豆スカイラインと、伊豆半島の東海岸線沿いを走る国道135号線は市街地を繋いでいるため交通量も多く、沿線に名所が少なく、全体的に好景観ポイントや名所が少ないのが残念ではあります。それでも、都心から日帰り圏内で楽しめ走れる道の伊豆スカイラインはそれを補って余るくらいの、国内有数の爽快路です。しかし、スピードが出やすく事故も多いので走行にはくれぐれも注意を。
■東伊豆のお勧めツーリングスポット
1.城ケ崎
約4000年前に大室山の噴火にによって流れ出た溶岩によって形成された場所で、高さ約23mの海上の上を渡る「門脇つり橋」が有名ですが、その他にも360°の好景観が望める門脇埼灯台や絶壁の先端にある門脇崎など、見どころは多いです。
2.大室山
伊東市にある標高580mの火山で、御碗を逆さまにしたような丸い特徴的な形をしています。麓からリフトで山頂まで気軽に行けて(往復700円)、遮るものがない好景観を望めます。国の天然記念物に指定されています。
3.真鶴岬
箱根から湯河原パークウェイ(340円)か椿ラインで下山した湯河原町の北東部にある真鶴半島にある岬。岬の先には名所の三ツ石があり、引き潮の際には歩いて渡ることが出来ます。
4.熱海城
バイクを停める場所が無く、また名所も少ないことから、ツーリングでは通過がちの熱海ですが、国道135号線沿いにありアクセス至便なこの城を模した観光施設の熱海城の展望台からは、東洋のモナコとも称される熱海の景観を望めるほか、足湯を楽しみながら間近の断崖絶壁の錦ヶ浦を眼下に眺め見ることが出来ます。(入館料:1,000円 ※HPに割引券あり)。近くに今や希少となった秘宝館がありますので、ご興味のある方は、是非。
5.対島の滝
城ケ崎から少し南に下った伊豆急行伊豆高原駅の近くの海に滑落する滝で、対馬川の上流の、駅の近くの道路沿いの駐車場から川沿いに約800mほど歩いた場所に展望台があります。但し、この滝を見た2人は結ばれるという伝説があるくらい雨が降らないと見れないという幻の滝です。近くには橋立吊橋のほか、大淀小淀、さいつな・こさいつなという奇勝もあり一帯が秘境感で溢れている場所です。時間があれば散策してみてはいかがでしょうか(1時間~1時間半)。
6.宇根展望台(産衣石)
太平洋が一望出来、綺麗な色の海を見ることが出来ます宇根展望台。またその近くには、源平時代の悲しい物語の言い伝えがあります産衣石があります。
7.来宮神社の大楠
熱海市にある来宮神社内には、樹齢2000年とも言われる全国で二位の巨木の楠があり、屈指のパワースポットとも言われています。境内にある小路もいい感じです。
8.伊豆山神社
鎌倉幕府を開いた源頼朝と北条政子が結ばれた場所ということで縁結びの神社として有名で、江戸時代には、箱根神社、三嶋大社とともに三社詣をする旅人たちが多く訪ねた名刹です。
9.走り湯
熱海にあります日本三大古泉のひとつ。トンネルの中に入ると、蒸気がたっていて70度の源泉が噴き出しているなかなか珍しい場所です。駐車場もなく場所も分かりづらいので事前に確認してから行った方がいいようです。
10.万葉公園
湯河原温泉街の中心にある公園で、日本の歴史公園100選にも選ばれています。園内を流れる千歳川の渓流美を楽しむことが出来ます。
11.不動滝
落差15mの滝ながら、幹線沿いの駐車場から歩いてすぐのところにあり、風情を楽しめます。こじんまりとした茶屋もあります。
■東伊豆のお勧めツーリングロード
12.伊豆スカイライン
熱海峠と天城高原を結ぶ、約40.6kmの有料道路で、富士山や相模湾の眺望を楽しみつつ走れる爽快路ですが、何といっても、尾根伝いを走ってていることもあり、山岳路としては珍しく、起伏が少ない中高速のワインデイングロードで大型バイクやスポーツバイクでも走りが楽しめる国内有数のツーリングロードです。但し、景観自体は展望地以外はあまり開けていないので、必然的に走りメインで訪ねるライダーも多く、事故も多発しているのでスピードには注意を。玄岳近くにある西丹那駐車場や、滝知山園地駐車場は特に好景観なスポットです。(熱海峠~天城高原:580円)
■東伊豆のお勧め温泉
13.黒根岩風呂
伊東市から国道135号線を海沿いに南下した、東伊豆町にある北川温泉内にある波打ち際の野天風呂で、海と同じ目線で入れる源泉かけ流しの温泉です。混浴ですが、女性はバスタオル着用可で、19時~21時は女性専用になります。簡易脱衣所、駐車場あり。(入浴料:600円。年中無休。6時30分~9時30分、16時~23時[金土日祝は13時~])
14.赤沢日帰り温泉館
海を一望できるインフィニティ風呂とも言われます露天風呂ほか、眺めのいい内湯がジャグジー、サウナ、寝湯などもあり、館内はレストランもあり設備が充実しています。もちろん、備品も揃ってますので手ぶらでもOKです。但し、あくまでも沸かしたお湯のため、かけ流しのようなお湯の良さがうんぬんとは言えませんのであしからず。入館料1,600円
□中伊豆/南伊豆
世界ジオパークにも認定された伊豆半島の地質学的な地形を随所で楽しむことが出来る南伊豆は、景勝地の宝庫です。都心から近いにも関わらず、まだまだ手付かずの秘景が残された場所でもあります。
東名高速道路の沼津ICや新東名高速道路の長泉沼津ICと伊豆縦貫自動車道が直結し、自動車道路が中伊豆の月ケ瀬ICまで延伸したことにより、非常にアクセスがよくなりました。伊豆スカイランや西伊豆スカイラインのような爽快路は少ないものの、そのまま国道414号線で河津に抜けて、東伊豆経由で戻るか、松崎か県道15号線や県道115線を周遊して戻るか、もしくは南伊豆を楽しんで西伊豆スカイラインで戻るという選択肢も、都心から時間的に日帰りで取れるようになりました。
■中伊豆/南伊豆のお勧めツーリングスポット
1.千貫門
岩の真ん中に大きな海蝕穴がある大きな岩。見る価値が千貫文に値するという意味から千貫門と呼ばれるようになった。同所用の駐車場は無いので注意を。国道136号線から遊歩道を歩いて10分くらいの岩の海岸にあります。
2.弓ヶ浜
伊豆の南端にある浜で、1kmに渡り砂浜が続いています。日本の渚百選に選定されていて、伊豆三大美浜のひとつでもあります。
3.あいあい岬
奥石廊崎の荒々しい岸壁や岩礁の好景観が望める場所で、駐車場や売店もあります。また、通常、遊覧船でしか見ることの出来ない景勝地のヒリゾ浜を唯一陸側から見れるポイントでもあります。
4.龍宮窟
天窓が開いた海蝕された洞窟で、上から覗くことも、また、下から眺めることも出来ます。夜など月あかりに照らされた時などは幻想的な風景を醸し出します。隣には田牛のサンドスキー場があります。
5.浄蓮の滝
湯ヶ島にある、落差25m、幅7mの伊豆半島最大級の滝で、日本の滝百選にも選ばれています。滝の近くにはワサビ田やお土産屋さんがあります。
6.旧天城トンネル
1905年に完成した445.5mのトンネルで、現存する日本最長の石造りのトンネルです。川端康成の小説「伊豆の踊子」の舞台にもなっていて趣があります。ちなみに国道414号線から同トンネルに続く道は未舗装路になります。
7.河津七滝
河津のループ橋を下ったところにある脇道に入るとある、約1.5kmの渓流の間にある7つの滝の総称です。遊歩道があり、伊豆の踊子の像などが立っています。大滝は伊豆最大級の落差30mの滝で、初景滝のには伊豆の踊子と学生の像が立っています。
8.今井浜海岸
河津の近くにある白砂青松の浜で、伊豆三大美浜のひとつ。海の間際に、舟戸の番屋(300円)という露天風呂もあります。
9.細野高原
国道135号線の伊豆稲取からおよそ10分ほどのところにある高原で、風車が立ち並んでいます。秋のすすきの時期の天気の良い日には、一面が黄金色に輝く幻想的な世界を見ることも出来ます。
10.瓜木崎
下田市にある岬で、自然公園となっていて灯台もあります。毎年、12月末~1月末にかけて水仙まつりが開催されて、約300万本もの水仙が咲き誇ります。また、西側の海岸には俵磯という立派な柱状節理があります。
11.恵比寿島
南伊豆にあります、橋で渡れる小さい島です。千畳敷や地層の紋様などがあり、伊豆ジオパークを感じさてくれる場所です。島の中央には小さい社の恵比寿神社があります。
12.白浜大浜海水浴場
伊豆三大美浜のひとつ。ホテルや旅館が立ち並ぶ観光エリアのため、夏場は混雑するもオフシーズンは意外とのんびりできる場所です。透明度が高く青いグラディエーションの海を見ることが出来ます。
13.逢ヶ浜
弓ヶ浜から徒歩5分ほどのところにある岩礁で、弓ヶ浜と砂浜と違った石の海岸で別の雰囲気を楽しめます。海上には穴の開いたエビ穴のほか、各種奇岩が見られます。
14.蓑掛岩(みのかけいわ)
岬の先が、波で浸食されて沖に群立したもので、海上に奇岩が並んでいます。天の川の撮影スポットとして有名な場所でもあります。
15.雲見海岸
晴れていれば、正面沖合にある大小二つの島の牛着島越しに富士山が見られます。駐車場のあり、浪の音を聞きながらのんびりできます。近くにはくじらの骨格標本が飾られた「雲見くじら館」やぬるいけど楽しい「なぎさの足湯」などがあります。
□西伊豆
堂ヶ島をはじめ、伊豆ジオパークを感じられる奇岩奇勝の景観地が数多くあるエリアですが、南伊豆経由ですと一日で回るのは時間的にきついので1泊は必要です。西伊豆のみでしたら、東名高速・新東名高速から伊豆縦貫道に入って、修善寺経由で西伊豆スカイラインを走り、西伊豆町から西伊豆の海岸線沿いを走り、沼津に戻るという経路が定番です。
但し、土肥から先の海沿いの道(県道17号線)は、急に道が細くなり、またヘアピンなどが多くなり、海から吹く強い風と相まって走りづらくなるので要注意です。
また、昨今、猿や鹿、イノシシなどが道を横断することが多いようですので、特に夜間の走行は避けた方がよろしいようです。
ちなみに、清水港と土肥港を約1時間10分で結ぶ駿河湾フェリーを、時短やフェリー遊覧を楽しむ旅用に活用するのもありです(運賃:2,300円~、二輪車:950円~)。
■西伊豆のお勧めツーリングスポット
1.堂ヶ島 天窓洞
西伊豆随一の景勝地で、伊豆の松島とも例えられています。中でも、天井が崩れた洞窟の天窓洞は堂ヶ島を代表する景勝地で、無料で上から覗くことも出来ますが、晴天時は、是非、20分ほどですが遊覧船に乗って、天窓洞の下に行って、その雰囲気を味わってみられることをお勧め致します(1,300円)。
2.だるま山高原レストハウス
修善寺から西伊豆スカイラインへ行く途中にあるレストハウスで、山登りや多く歩くことなく、駿河湾に浮かぶ富士山の好景観を望める場所です。軽食やソフトクリームなどを窓越しに富士山を眺めながら食せます。地物の鹿肉を使ったジビエ軽食(鹿肉ビビンバ丼、鹿肉ピザ、シカ肉みそ焼きおにぎりなど)もあります。
3.仁科峠展望台
西伊豆スカイラインの道中にある峠で、富士山の景観がよく、また、眼下には西伊豆の海岸線を望むことが出来る好景観地です。
4.黄金崎
地熱の変質作用などによって黄金色の岩肌を持つ岬で、岬が馬の形に似ていることから、馬ロックの愛称を持っています。天気の良い日には富士山も眺められ、夕陽を浴び黄金色に輝く岬は、また格別な景色です。
5.三四郎島
三四郎島とは、沖にある伝兵衛島・中ノ島・沖ノ瀬島・高島の総称。小豆島に引き潮の際に小島に渡れるエンジェルロードなる道が出来てSNSで人気を博しましたが、こちらも干潮時には一番近い伝兵衛島まで歩いて渡れるトンボロという現象が起こります。トンボロになる時間は同所の潮位表で事前に確認を。
6.浮島海岸
穴の開いた岩の三ツ足など、マグマの通った道の岩脈群が隆起して出来た奇岩群があり、伊豆バイオパークの造形を見ることが出来ます。シュノーケリーングの名所でもあります。駐車場は通常は無料ですが、夏季は有料になります。
8.大田子海岸
夕陽日本一を宣言した場所で、海を眺める展望台もあります。沖合には、めがねっちょ(イズら)と呼ばれる奇岩もあり、日中に訪ねても雰囲気のある景色を望むことが出来ます。
9.土肥金山
明治から昭和にかけて採掘されていた金山で、その量は、佐渡金山に次いで日本で2位の産出量を誇っていましたが、1965年に枯渇したために閉山。その後、テーマパークとして公開されています。リアルな人形たちが当時を再現している坑道跡やギネスに登録された250kgの金塊、砂金採りなども楽しめるので、ソロよりはマスツーリングで行った際に楽しめる場所です。入場料1,000円(HPに割引券あり)。
10.御浜岬
戸田港にある土砂がたまって出来た砂嘴(さし)で、岬の先端近くまでバイクで行こことが出来ます。岬には灯台や博物館、また小舟ヶ浜からは諸口神社の赤い鳥居と富士山のコラボ画像を撮ることが出来ます。また、この辺り(戸田)では、沖合の駿河湾が日本一深い湾ということもあり、深海魚料理を楽しむことも出来ます。
11.煌めきの丘
県道17号線沿いに駐車場があり、富士山と駿河湾の好景観を望める場所です。菜の花の時期には、花畑に「井田」という同場所の地名が花文字で作られます。同所から徒歩5分くらいのところにある明神池は、海のそばにありながら淡水のきれいな池でのんびりできます。
12.大瀬崎
伊豆半島の北西端にある岬で、琵琶島とも呼ばれています。全長数百mの岬ながら一般車両通行禁止のため、駐車場にバイクを置いて歩いて行く必要があります。大瀬海水浴場や大瀬神社、大瀬崎灯台や、淡水で鯉が泳いでいる不思議な神池などがあります。県道17号線沿いに大瀬崎を展望できる駐車場あり。
13.柿田川公園
1日100数万tという国内随一の湧水量を誇る公園で、ところどころで湧水が湧き出ている透明度の非常に神秘的な青色の水を見ることが出来ます。古城の跡でもあり、幹線の国道1号線のすぐそばにあるというのも驚きです。駐車場あり。
■西伊豆のお勧めツーリングロード
14.西伊豆スカイライン
西伊豆の稜線を走る約10.8kmの無料の道。駿河湾と富士山の景観を望みながら、爽快なワインディングロードの走りを楽しめます。車の通りも少ないですが、強い風が吹き抜けることもありますので、オーバースピードと風にあおられないようにご注意を。
■西伊豆のお勧め温泉
15.沢田公園露天風呂
堂ヶ島の近くにある断崖の上にある町営の浴場で、海を目の前にして入浴することが出来ます。(600円)
□日本平/由比
日本平は、静岡県の静岡市にある丘陵地で、エリア自体は広くはなく、また交通量もあるので爽快なツーリングを楽しむ、という感じにはなりづらいが、やはり特筆すべきはその景色。1980年に行われた日本観光地百選コンクールで第1位を取ったほどの、富士山の景観は素晴らしいです。特に日本平に夢テラスという展望台が出来たので、立ち寄って気軽にその景観を見られるようになりました。
また、近くの三保の松原や、少し離れていますが、人気に撮影スポットの大淵笹場なども巡れば、富士周遊とはまた違った富士山の景観を楽しむツーリングを満喫できるエリアです。
■日本平/由比のお勧めツーリングスポット
1.日本平
日本観光地百選コンクールで第1位にもなったことのある好景観地。無料駐車場から歩いて5分くらいの高台に、夢テラスという展望台(無料)があり、清水港越しの富士山の景観を望むことが出来ます。
2.三保松原
日本新三景や日本三大松原にも選ばれている景勝地で、国の名勝にも指定されています。世界遺産にも認定されていて、松原越しに富士山の秀麗を望むことが出来ます。松原内に羽衣の松があります。無料駐車場あり。
3.大淵笹場
茶畑越しに富士山が望める撮影スポットとして人気の場所です。特に茶摘みの時期には多くのカメラマンが訪ねる場所です。日本平からは約50kmほど離れていますが、新東名の新富士ICから5kmほどのところにあるので、高速経由で立ち寄るのもありな場所です。撮影スポットから5分くらいのところに駐車場がありますので、そこにバイクを置いて歩いて行きます。
4.薩埵峠
静岡市清水区にある峠で、歌川広重の東海道53次浮世絵の由比宿にも描かれている名所です。富士山と海上を走る道路との構図が良く、多くのカメラマンが訪ねる場所です。清水川からは来やすいですが、由比側からだと道が狭いので注意を。小さいですが舗装駐車場と駐車場内にトイレもあります。駐車場から徒歩5分ほどのところに展望デッキがあります。
5.駿府城
戦国時代には今川義元が、そして後に徳川家康が入城した城で、現在は駿府城公園として本丸や二の丸が復元されています。
6.登呂遺跡
1943年に発見された弥生時代の集落の遺跡で、国の特別史跡。当時の集落や住居が復元され、博物館も併設されています(300円)。
7.久能山東照宮
日本平の麓にあり、三大東照宮のひとつに数えられています。当初、駿府城で死去した徳川家康が埋葬された場所でもあります。本殿や社殿が国宝に指定されています。同宮から日本平までロープウェイが結ばれています(所要時間:5分、往復:1,100円)。
8.羽衣の松
天から降りてきた天女が、身に着けていた衣を掛けたという伝説が残る松です。現在の羽衣の松は3代目になります。
9.由比倉沢
由比の町から薩埵峠へと向かう途中にある古い町並みが残る場所で、ここを昔、旅人たちが往来していたんだな…と想像させてくれます。ここから、薩埵峠へ向かうには舗装路ですが急坂を上り狭路を走るので、要ご注意を。
10.由井本陣公園
東海道53次で、日本橋から数えて16番目の由比宿。当時の面影残す街道は趣もあり、江戸時代の佇まいを感じられます。由比宿の本陣があった場所に建てられた本陣公園内には歌川広重の東海道広重美術館(520円)もあります。
11.正雪紺屋
江戸時代から約400年続いている染物屋さんで、由比正雪の生家とも言われています。屋内には染物の当時の仕事場が残っていて、手拭いなどの染物品も売られています。由井本陣公園前の道を挟んだ向かいにあります。
■日本平/由比のお勧めツーリングロード
12.日本平パークウェイ
標高216mの久能山の麓から山頂の日本平までを上る追い抜き不可片側一車線の道です。距離が短く路面状況がいまいちで、また細かいカーブが多いことから爽快には走りづらく景観はありません。登る途中の富嶽台というところで一瞬開けて富士山の好景観が望めますが駐停車はできません。ただ、この辺りでは稀有な山岳ロードにはなります。
■日本平/由比のお勧め食事処
13.清水魚市場 河岸の市 いちば館
食事を取るなら日本三大美港とも言われる清水港で食べるのがお勧め。市場や食堂が各所あるので待たずに入りやすいですし、お値段も手ごろな海産物が多いです。特に隣りの由比で有名な桜エビや水揚げ日本一を誇るマグロの料理が楽しめます。
□渥美半島
愛知県にある半島で、同じ愛知県にあります知多半島とともに、カニの爪のように三河半島を挟んでいます。半島の全長は約50kmながら幅は5~8kmほどの細長い半島で、太平洋側沿いを走ります国道42号線と、三河湾側を走ります国道259号線が、半島の主要路線になります。ですので、地元の車やフェリーに乗るトラックなど交通量が多いこともあり、走り自体は楽しみ辛いですが、温暖なことから一年中通して走りやすく、またいち早く菜の花が開花するので、冬期でも楽しめるツーリングスポットです。
大あさりが名物で、伊良湖岬近くにある食事処では大あさり丼などの料理が楽しめるほか、例年、どんぶり街道と銘打って、渥美半島の各食事処の名物のどんぶリを食べ歩くスタンプラリーも行われています。ちなみに、伊良湖岬からは伊勢湾フェリーの航路があり、三重県の鳥羽まで55分(運賃:1,600円+バイク:3,200円~)で行けますので、時間があれば伊勢志摩と合わせてツーリングすることが出来ます。
■渥美半島のお勧めツーリングスポット
1.伊良湖岬灯台
塔高さ14.8mの白亜の灯台で、伊良湖岬の突端に建ち、伊勢湾や三河湾を望むことが出来ます。日本の灯台50選にも選ばれています。
2.恋路ヶ浜
伊良湖岬灯台から日出の石門までの約1kmに渡り続く砂浜で、恋人の聖地にも選ばれています。
3.太平洋ロングビーチ
太平洋に面したビーチで風光明媚な場所です。浜の入り口にはヤシの木が並んでいて、サーフィンのメッカでもあります。
4.伊古部海岸
浜名湖から伊良湖岬に続く表浜と言われる長い海岸線の一部で、ドラマの撮影地にもなった風情のある海岸です。見どころの海食崖もあります。
5.日出の石門
田原市日出町の太平洋上にあります岩で、洋上の沖の石門と、岸のそばにあります岸の石門に二つの石門があります。近くの高台の日出園地から両岩の景観を望むことが出来ます。
6.蔵王山展望台
渥美半島にあります250mの山で、山頂には大型風車と展望台があり、眼下に渥美半島の好景観を望むことが出来ます。展望台への道は2通りあり南口ルートの方は、土日の日中は二輪通行禁止になっていますのでご注意を。
7.緑が浜エコパーク
11基もの風車が回る光景が壮観な公園で、園内からは三河湾を望み見ることが出来ます。車通りの少なく荒涼的な場所です。
8.伊良湖菜の花ガーデン
一面、見渡す限りに菜の花が咲き誇ります。渥美半島の菜の花祭りは、例年1月初旬~3月末に開催されています。
9.渥美の森 展望台
山頂の展望台からは、渥美半島や三河湾が一望できます。天気がいい日には日間賀島なども見ることが出来ます。
10.田原城跡
1480年ごろに渥美半島を支配していた戸田氏によって築城されました。その後、徳川家の支配下になり、江戸時代には田原藩1万2千石の本城となりました。現在、本丸は巴江神社になっています。
11.道の駅 潮見坂
静岡県の最西端の湖西市にあり、浜松方面から渥美半島を周る際に、立ち寄りお勧めの道の駅です。足湯から遠州灘を望むことが出来ます。
■渥美半島のお勧めツーリングロード
12.西ノ浜
伊良湖岬から海岸線沿いにまっすぐに続く道沿いに、風力発電の大型の風車が並ぶ荒涼感漂う場所です。車通りも少なく、気持ち良く走れます。
■渥美半島のお勧め食事処
13.道の駅 あかばねロコステーション
渥美半島の真ん中あたり、海沿いにあり、隣接していますあかばねロコパークからは太平洋ロングビーチを望むことが出来、赤羽根西海岸もすぐのところにあります。食事処もあり、名物のあさり定などを食せます。
14.大あさり
伊良湖岬周辺の食事処などで食すことが出来る、名物の大あさり。特に、恋路ヶ浜の幸せの鐘がある駐車場前の売店では、店頭で醤油をたっぷりと注いだ浜焼きも行われていて、その香りに魅了されます。
□伊勢志摩
日本国内の全ての神社の上に位置する神とされる伊勢神宮、及びリアス式海岸の好眺望を望めます英虞湾の景観を中心にツーリングが楽しめます伊勢志摩エリア。基本的には、伊勢神宮への参拝と、伊勢志摩スカイラインやパールロードなどの爽快路を走りつつ、各所にある展望台からいろいろな表情の英虞湾の景観を楽しむというルーティングが人気が高いです。
中京方面からなら伊勢自動車道(名古屋駅~伊勢神宮:約130km)で、また、伊良湖岬から伊勢湾フェリーの乗れば約55分で鳥羽市に着きます。英虞湾の望むポイントをいろいろと回って、お気に入りの展望所を探すのも楽しいかもしれません。
■伊勢志摩のお勧めツーリングスポット
1.伊勢神宮
全国にあります全ての神社の上に位置する神社とされていました伊勢神宮。天照大御神を祀る内宮(皇大神宮)と、衣食住の守り神であります豊受大神宮を祀る外宮の二つの正宮があり、その他の宮も含めて計125もの社宮を神宮と総称します。内宮と外宮が離れていますため、観光的には内宮のみ参拝される方々が多いようです。
2.おはらい町/おかげ横丁
内宮の宇治橋前から五十鈴川に沿って続く約800mの通りをおはらい町と言って、歴史的建造物もあり風情を醸し出しているスポットです。そのおはらい町の一角がおかげ横丁と言われ、約4000坪の敷地内に、江戸時代や明治時代の建築物が移築し再現されています。
3.大王崎
志摩半島の東南東にある岬で、大王埼灯台や波切神社、崎山公園などがあり、景観や眺めがいい場所です。昔、ここに、九鬼水軍の本拠地である波切九鬼城があった場所で、波切九鬼城址展望公園もあります。
4.御座白浜
日本の「快水浴場百選」にも選ばれた、遠浅で透明度の高い海水浴場で、夏は混みますが、オフシーズンは人気もなくのんびりできる場所です。有料駐車場、トイレあり。
5.横山展望台(横山天空カフェテラス)
標高140mの場所にあり、英虞湾に浮かぶ小島や突き出た半島の好景観を望める展望台で、カフェテラスも併設。伊勢志摩で一、二位を争う人気の展望台です。
また、そこから少し歩くと、もう少し高台にあります、みはらし展望台に行けます。横山展望台と似た景観ですが、人が少ないのでのんびりと眺めることが出来ます。
6.朝熊山頂展望台(天空のポスト)
標高555mの朝熊山頂にある見晴らしの良い展望台で、売店やレストランなどもあるほか、足湯もあり、湯に浸かりながら伊勢湾を見渡せる好眺望を望むことが出来ます。また、山頂には実際のポストがあり、青い空をバックに「天空のポスト」といわれています。
7.夫婦岩(二見輿玉神社)
二見輿玉神社の沖合にあります9mの男岩と4mの女岩で、両岩がしめ縄で結ばれています。5から7月にかけては、夫婦岩の間からの日の出を見ることが出来ます。
8.桐垣展望台(ともやま公園)
ともやま公園内にあります展望台で、ウッドデッキから伊勢湾を一望できる伊勢志摩を代表する展望台のひとつです。周辺にはいろいろな展望台がありますので、いろいろ巡ってみるのも楽しいかもしれません。
9.見江島展望台/かさらぎ展望台
ハート形の入江のかさらぎ池が見える展望所で、甲人の聖地に認定されていて、誓いの鐘や鍵台もあります。ベンチもありのんびりできます。近くにはあけぼの展望台やたちばな展望台などもあります。
10.天の岩戸(恵利原の水穴)
天照大神が住まわれたと言われる雰囲気のある場所で、湧水の恵利原の水穴は、別名、天の岩戸とも呼ばれています。名水百選にも選ばれています。駐車場より徒歩約10分。
11.神明神社
古くから伊勢志摩の海女さんたちが信仰している神社で、境内に「女性の願いなら一つはかなえてくれる」という石神さんがあります。鳥羽三女神のひとつでもあります。駐車場がありますが、参拝者が多く、週末は満車になることも多いようです。駐車場には相差海女文化資料館も併設されています。
■伊勢志摩のお勧めツーリングロード
12.伊勢志摩スカイライン
伊勢と志摩を結ぶ、約16.3kmのスカイラインで、道中には天空のポストがあります朝熊山頂展望台ほか各所に好展望の場所があります。山頂には金剛證寺があり、境内にはおちんこ地蔵があります。通行料900円(126cc以上)。
13.パールロード
鳥羽と志摩を結ぶ約23.8kmのドライブウェイで、道中には、レストランや売店がある鳥羽山展望台などの展望所があります。カキのいかだが浮かぶ的矢湾を眼下に見ながら爽快な走りを楽しめます。
□郡上八幡/白川郷
岐阜県の岐阜市から郡上八幡、そして、高山、白川郷と北上して巡るルーティングを視野に入れましたツーリングエリアです。愛知県の一宮で東名高速と繋がっている東海北陸自動車道をうまく活用しつつ、せせらぎ街道や飛騨合掌ラインなどの人気のツーリングロードを走りながら各所に点在している名所を繋ぎ見て行くのがお勧めです。
同エリアでは、世界遺産の白川郷や人気の郡上八幡城、昨今ではモネの池が人気ですが、バイクならではの機動力を生かして、少しマイナーながら好景観な渓谷や史跡をチョイスして自分好みのルーティングをエリアでもあります。
■郡上八幡/白川郷のお勧めツーリングスポット
1.郡上八幡城
復元天守ながら木造で作られ、現存する木造再建城としては日本最古のお城になります。天守からは、城下町だった郡上の町など360度のパノラマを望むことが出来ます。城の内部は歴史資料館になっています。入場料320円。
2.白川郷
ユネスコの世界遺産にも登録されています合掌造りの集落で、今でも住民の方々が住まれています。少し離れた高台のところにあります白川郷展望台より集落全体を見ることが出来ます。
3.岐阜城
長良川沿いにあります金華山(稲葉山)にあるお城で、現天守は1956年に再建されたものです。戦国時代に斎藤氏のお城の稲葉山城を奪取した織田信長が、古代中国の王朝にちなんで岐阜と命名しました。城内は資料館になっていて、最上階からは好眺望が望めます。ロープウェイ料金は往復1100円。
4.犬山城
1537年に建てられました木曽川沿いの犬山にあるお城で、現存天守12城のひとつで、国宝。駐車場からは少し歩きます。入場料550円。最上階からは木曽川を望む好景観を眺望出来ます。近くにあります犬山城下町も風情が点在し、ぷらぷらするのも楽しいです。
5.名もなき池(モネの池)
岐阜県関市にあります名もない池で、透明度の高い湧水の池を泳ぐ鯉のその景色は、まるでモネの代表作の「睡蓮」のようなことからモネの池と呼ばれるようになりました。駐車場はありますが、観光客の方も多い場所です。
6.やなか水のこみち
郡上八幡にあります水路沿いにある玉石の小道で、柳も並び、郡上八幡の名所のひとつにもなっています風情のある場所です。
7.粥川谷/矢納ヶ淵(やとがふち)
薄暗いですが雰囲気のある場所で、小さな滝とエメラルドグリーンの淵があります。神社や鳥居などがあり神秘的な感じもしまうが、あまり歩かずに行けるのも魅力的なマイナースポットです。
8.阿弥陀ヶ滝
日本の滝百選にも選ばれています、落差60mの滝で、遊歩道があり滝のすぐそばまで行けるほか、裏側から滝を見ることも出来ます。駐車場から徒歩約10分。
9.川浦渓谷
断崖が約7kmに渡り続く渓谷で、エメラルドグリーンの水面が神秘的な秘境です。高さ20mの橋の上から好景観を望めます。水量は少ないながら落差約80mの滝もあります。駐車場あり。モネの池と合わせて、是非。
10.株杉の森
21世紀の森公園にある、推定樹齢400~500年と言われる巨大株杉がある神秘的な森で、パワースポットでもあります。駐車場より徒歩10分。近くの食事処の「うなぎ お食事処 味女」もお勧め。上記の川浦渓谷の近くでもあります。
11.うだつの上がる町並み
屋根の端を高くして、火事の類焼を防ぐために造られた防火壁である風情あるうだつを持つ建物が特徴的な町並みで、国の伝統的建造物群保存地区に選ばれています。国の重文指定である造り酒屋の小坂家などが見どころで、食事処や甘味処などが点在していますので、散策するのも楽しいです。
近辺には、現存する日本最古の近代吊橋で国指定重要文化財の美濃橋もあります。
12.高山市三町伝統的建造物群保存地区
江戸時代に、金森長近が整備した高山の町に残る古い町並みです。伝統的建造物も多く在り、散策しながらその風情を楽しむことが出来ます。歴史的建造物で日本庭園を楽しめる高山陣屋も近くにあります。
13.飛騨の里(飛騨民俗村)
江戸時代の古い家や合掌造りのなど飛騨の民家が移築して集められており、家屋の中も見学出来たり、工芸村では民芸品作りの実演なども行われていて、白川郷とはまた違う感じでその風情を楽しめる場所です。但し、全部見ますと2時間以上はかかりますため、時間がある方にお勧めです。入場料700円。
14.飛騨国分寺
757年頃に建築されたと伝わる高山駅近くにあります古刹で、本堂などが国重要文化財に指定されています。小さな寺院ですが、1820年に再建されました三重塔や、鐘楼堂、樹齢1200年の大イチョウなどがみどころです。
15.白水湖/白水滝
白川郷の近くにあります白水湖は、硫黄成分が周囲から流れこんで神秘的なエメラルドグリーンの水を湖面に湛えています。
また、近くには白川郷の名の由来にもなったと言われます高さ72m幅8mの直瀑の白水の滝があります。滝展望台あり。ちなみにモネの池の近くにも白水の滝という似た名前の滝があります。
■郡上八幡/白川郷のお勧めツーリングロード
16.せせらぎ街道
郡上八幡と高山を繋ぐ約64kmの道の総称。山林部分を切り開いて道が走っていますため、山岳路ながらワインンディングは少なく、ほぼずっと樹々の中を自然の息吹を感じながら走ることが出来る爽快路です。特に秋は周囲が赤黄に染まり、紅葉を満喫しながら走ることができます。
17.飛越峡合掌ライン
岐阜市から、富山県の高岡市まで続く国道156号線約213kmの呼称で、道中には県境を流れます庄川に架かります飛越七橋という七つの橋があります。合掌造りの白川郷や五箇山の近くを通りますため合掌ラインと名付けられました。山中を走りますが、庄川沿いに走るためアップダウンは少ないですが、川が蛇行していますため、フラットなワインディングをところどころで楽しめます。
道中には高さ131mで黒部ダム、奥只見ダムと並び日本三大ダムのひとつにも数えられます御母衣ダムがあります。岩を積み上げたロックフィルダムとしては日本有数の高さを誇ります。