◼︎シート高、なんと760mm!〜2025年式 BMW F800GSローシートに乗ってみました。

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BMWのGS系価格戦略モデル

F750GSからF800GSへとアップグレードし、F900GSとともにBMWのGSシリーズの中核を成すF800GS。F900GSがスポークホイールでフロント21インチ、リア17インチのオフロード寄りのエンデューロバイクなのに対して、F800GSはフロント19インチ、リア17インチのキャストホイールでオンロードバイクとなっており、F900GSとそのキャラクターが分かれています。なお、フロントは倒立サスペンションです。またリアはローシート仕様には電サスのダイナミックESAはついていません。(撮影車両にはオプションのBMW純正ナビゲーションが付いています)。

また、価格が200万円超えで同型の2気筒894ccを搭載したF900GSに対して、なんと704,000円もリーズナブルなお買い得モデルです(2026年2月現在)。但し、最高出力はF900GSの77kW(105ps)/8,500rpmに対して、F800GSは64kW(87ps)/6,750rpmになります。

今回の車両はツーリング・ローシートモデル(154万円〜)でオプションで可動式のスクリーンが付いていて、ノーマルに対してアドベンチャーバイクらしいフェイスになっています。

なお、最大トルクは91Nmで6,750rpmで発生させます。トルクフルなツインエンジンで、最高出力、最大トルク共に6,750回転で発生することもあり、常用域は4〜6千回転くらいです。8,500rpmからレッドゾーンになり頭打ちになります。

ただ、最大トルクを発生する6,750回転くらいまでトルクフルに回るため結構回して楽しんでしまい(設定で変更出来ますが)がちです。(ツーシング使用で18.7km/L)あと、エンジン音が同じく2気筒894ccのF900rのドドドド…という音に対して、F800GSはトトトト…と若干軽い感じがして、エグゾーストノートを楽しみながら走る…という感じ少し薄かったです。

さて、またがって驚いたのがローシート仕様ということでやはりそのシートの低さ。今回、乗ったのがローシート仕様でシート高がなんと760mm。アドベンチャー系ビッグバイクでこの低シート高はなかなかないでしょう。これにより足付きに不安を感じることはなく、酷道や狭路に不安なく入っていくことができました。

もちろん、オフロードバイクは障害物をクリアする際にエンジンなどをヒットしないように地上最低高を上げたり、それに伴ってサスペンションのストロークを大きくするためにシート高を高くすることが常なのですが、そもそも今回乗ったバイクはキャストホイールでオンロード向けということもあり、ローシート設定となっていたものです。

かなりシートがえぐられている感があり、ノーマルシートは分かりませんが、たぶんクッション性が減っている可能性はあります。あと、サスペンションもローダウン仕様になっており、スタイリング的にもシートの部分にちょっといびつ感を感じたりします。

とはいえ、今、売れているレブル250やエリミネーター、GB350など、まさにシート高で売れているのでは?という二輪マーケットを見ますと、総じて普通でもシート高が高くて、日本人には足付き性のハードルが高い海外モデルで、日本での販売台数を上げるため、シート高を下げるというのはありかと思われます。

つま先ツンツンで乗るより両かかとべったり付いたほうが安心感は高いですし、実際、取り回しやUターンなどをする時にその差はとても大きいです。

BMWとしては、やはり欧州(ドイツ)メーカーということでシート高が高く大柄なモデルがほとんどの中で、こと日本で販売する場合には、レブルやエリミネーターのようにシート高の低さがセールスポイントと高いと考え、このF800GSは、人気のGSクラスの中でシート高や価格が高くでそもそもビッグアドベンチャーの購入検討から外れていた方々に国産車と競合できるよう、そしてローシートによる安心した乗りやすさを合わせて、日本での販売戦略車として日本のBMW Motorradが(価格もシート高も)設定したモデルと思われます。

それでも140万円近いですが、昨今の円安から鑑みますと、前出しましたように同型エンジンのF900GSより704,000円も安いのは驚きです。

ハンドル周りは左ハンドルにジョグダイヤルがついていてディスプレイ操作がしやすいです。また、ハンドルプロテクターもついていて、走行風から手をガードしてくれます。

そして車体をバンクさせているときでもブレーキングをコントロールすることが可能なABS Proにトラコン、ライディングモードと電子制御システムが充実している上、ステアリングダンパー、アンチホッピングクラッチ、ケースキャリア、コネクティビティと連動すTFTディスプレイ、グリップヒーター、12Vソケット/USBポート、ETC2.0などが標準装備。これはかなりツーリングバイクとして満足度の高い装備だと言えると思います。

タイヤはMAXXISのMaxx Ventureを装着していましたら、こちらは純正なのか、ロットによってタイヤの種類が違うのかは未確認です。

前出しましたがエグゾーストノートの音程はあまり低くなくて、若干軽い感じもしますが、ツインエンジンらしく低中速は力強いです。レッドゾーンで回転が頭打ちしますが、公式データでは最高速度は190km/h以上とのことです。

ネガティブなところと言いますと、ローシートにより着座位置が下がるためポジションがちょっと変わってしまうところと、15Lのタンク容量によりハイオクでの満タンでの航続距離が300kmを割ってしまうこと(ツーリング使用時:18.7km/L)ぐらいでしょうか。

しかし、これだけの装備が標準で付いていて、動力性能は申し分なく、それでBMWのビッグGSシリーズに乗れて、価格が130万円台というのは、バーゲン価格のような気さえします。

特にシートが高くてビッグアドベンチャーバイクを諦めていた方にはお勧めのバイクですが、排気量や車格的にも日本国内でのツーリングジャストフィットなアドベンチャーツアラーだと思います。

国内の同アドベンチャーバイクの購入を検討されている方は、ぜひ、合わせて試乗をされてみることをお勧めします。ちなみに国内の同クラスのビッグバイクの価格と最高出力とシート高は下記になります。ご参考までに。

  • ホンダ XL750トラインザルプ 132万円 91ps/9,500rpm 850mm
  • ヤマハ TRACER9 GT 159.5万円 120ps/10,000r/min 845mmー860mm
  • スズキ Vストローム800 127.6万円 82ps/ 8,500rpm 825mm
  • トライアンフ タイガー900GT 169.5万円 108ps/9,500 rpm 820mm-840mm
  • ドゥカティ ムルティストラーダV2(890cc) 212.4万円 115.6ps/10,750 rpm 830-850mm

・BMW F800GS(ローシート) 138.5万円〜 87ps/6,750 rpm 760mm 全長 2,265mm 全幅 910mm 全高 1,190mm 車重 213g 水冷並列2気筒DOHC 894cc 最大トルク 64kW(87PS)/6,750rpm 燃料タンク容量 15L) カラー:ライト・ホワイト、レーシング・ブルー・メタリック 最大トル 93 Nm / 6,750 rpm 今回の平均燃費 18.7km/L

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