奥秩父と飯能
埼玉県の紅葉の名所といいますと、あまりピンと来るところが少ないかもしれませんが、やはり山岳部の秩父エリアや奥飯能は紅葉は綺麗です。ただし、秩父エリアも奥飯能もバイクで走りが楽しめる爽快路が少ないのが残念。また奥秩父の方に行きますとすでに落ち葉で車道が覆われている場合もあります。走りよりもじっくりと紅葉を見ながらのんびりと景色を楽しむツーリングがお勧めです。
①宝登山~中津峡
秩父の紅葉の名所の宝登山と中津峡、三峯神社などを巡る秩父紅葉満喫ルートです。すでに山岳部は紅葉が落ち始めてはいますが、それでもまだ見どころありです。ただし、先述しましたように落ち葉は滑りやすいですので、走行にはご注意を。
関越自動車道の花園ICを下りて、定番ですが荒川沿いの国道140号線を走って長瀞の岩畳に向かいます。ちょうど岩畳がある場所の山側に宝登山神社があります。
宝登山神社は秩父三社の一社で、紅葉が綺麗な場所でみあります。また、バイクで少し先に行きますと宝登山山頂へと向かうロープウェイ(往復750円)があり、山頂駅から徒歩5分ほどで山頂に到着します。山頂からは秩父盆地と秩父連山の好眺望を望むことができます。山頂周辺は梅園になっていますが、もちろん紅葉も楽しめます。
そして、宝登山を下山して、そのまま岩畳へ。長瀞の岩畳自体は紅葉の名所というわけではないのですが、それでも赤黄の樹々にエメラルドグリーンの綺麗な渓流のコントラストがとてもきれいな場所です。
また、岩畳から荒川沿いの道を上流に向かって少し走りますと、紅葉の名所の月の石もみじ公園があります。長瀞紅葉まつりの会場のひとつで駐車場はもちろん有料で、行楽客でにぎわうためゆっくりと紅葉鑑賞が出来づらいのが難点ですが、日本の紅葉名所100選の1つでもあります。
そして、南下しますと再び国道140号線に合流しますので、そのまま国道140号線に入り進みます。途中に少し道をそれますと眺望の良い美の山公園などがあり、そのまま公園に沿って南側に下りていきますと、昔の銅銭の和同開珎が作られたという和銅遺跡や聖神社がありますので、ご興味があれば、ぜひ立ち寄られてみてはいかがでしょうか。
和銅遺跡から国道140号線を南下して秩父市街へと向かいますが、途中、少し道をそれますが、国道299号線の近くにアニメ「あの花~」のキービジュアルとなりました旧秩父橋があります。
そのまま国道299号線を南下して秩父市街に入りますと、秩父三社でパワースポットでもあります秩父神社があります。
そして、その先の県道208号線に左折して入り西に向かい、アニメ「あの花~」にも登場したお勧めスポットの秩父ハーブ橋を渡りますと、都市公園の秩父ミューズパークがあります。
ミューズパーク内には公園内にはスカイロードという距離3kmのイチョウ並木があり、秋には黄色く遠藤を染めてくれます。また、園内を縦断する道の爽快で、旅立ちの丘やミューズパーク展望台からは秩父市街の好眺望を望めます。
さて、秩父ミューズパークを後にして、県道209号線、県道72号線と走り、国道140号線に入り、西へと向かいます。途中で左折しますと浦山ダムがあります。
ダムには無料エレベーターがあり、上がった先にある休憩所からは秩父の町を見下ろす景色を見ることができます。また、ダムカレーを食べられるレストランもあります。
再び、荒川沿いに通ります国道140号線を走り西へと向かいます。道中には金蔵落しの渓流という変わった名前の紅葉の名所があり、週末には渋滞になるくらいに人が集まります。また、その先の大血川橋を渡り大血川沿いの林道を走りますと、谷底から見上げるような紅葉の望むことができます。三峯神社まで道は繋がっていますが、かなりの酷道のため、行っても関東の女人高野ともいわれます太陽寺まで行って戻ってくる方がお勧めです。
ちなみに、 金蔵落しの渓流の近くに、獣道みたいなところを10分ほど歩きますと大達原手堀りの隧道という雰囲気のある手堀りトンネルがありますので、お好きな方は、ぜひ、見にチャレンジされてみてはいかがでしょうか。
国道140号線をそのまま西へと進みますと、道の駅 大滝温泉という温泉や食事処のあり道の駅があり、その先で、国道140号線がバイパスと旧道に分かれますが、左側のバイパスに入ります。そして、滝沢ダムの手前にあるループ橋の雷電廿六木橋を走り(橋の途中に駐車場があります)、ダム湖の秩父もみじ湖沿いを通る国道140号線バイパスを走っていきます。
やがて中津川大橋を渡る前に右方向へと曲がって7.5kmほど走りますときれいな女郎もみじがあります。この辺りが中津川沿いにわたって約10kmの渓谷があります埼玉県を代表する紅葉スポットの中津峡です。かなりの山奥ながら、紅葉シーズンは結構、車が来ています。奥の方までも行けますが、酷道になりますため女郎もみじ辺りまで来てUターンして戻るのがお勧めです。
さて、来た道を戻り、再び国道140号線に入り、右折して中津川大橋を渡ります。そして、大峰トンネルを抜けてさらに進みますと、滝川渓谷に到着します。
浦川渓谷はV字の渓谷の両岸に紅葉が見れる美観ですが、山深い奥秩父のこの辺りの国道140号線(雁坂みち)の周囲はどこも紅葉できれいです。但し、時期的にすでに奥秩父の山奥は紅葉が落ちているかもしれませんので、路面にはご注意を。なお、今回はここから国道140号線の旧道を戻りますが、国道140号線を進んで雁坂トンネル(有料)を通って山梨県へと抜けるルートもあります。
さて、再び国道140号線を秩父方面へと戻りますが、今度は来たバイパスの方ではなくて旧道の方に入ります。道は細いですが風情のある道で、道中の栃本には階段集落があり、また関所跡もあります。
そのまま、国道140号線の旧道を東へと向かいます。やがて二瀬ダムがあり、その堤体の上を通って山道を10kmほど走っていきますと、秩父三社の三峯神社に到着します。
三峯神社は埼玉県内随一のパワースポットともいわれるほどの幽玄さを感じる神社で、大きな駐車場から本殿までは少し歩きますが、紅葉がとてもきれいな場所です。
三峯神社を後にして、再び国道140号線に入り右折して来た道を戻りながら秩父市街へと入ります。そして、途中で国道299号線を右折しますと羊山公園があり、秩父市や武甲山の眺望がよくアニメの聖地でもあります見晴らしの丘公園があります。
また、羊山公園から東へ1kmほど進みますと寺坂棚田があります。武甲山の好景観を望めるお勧めの場所です。
この後は、帰路地にもよりますが、そのまま国道299号線をずっと進んでいきますと圏央道(狭山日高インターチェンジ)に入ることがができますし、来た道の酷道140号線(帰路はバイパス)を戻れば、花園インターチェンジから関越道に入ることができます。
総走行距離~約200km
■実走ツーリング → 長瀞~昇仙峡:埼玉県編(ヤマハ MT-09)
②名栗渓谷~宮沢湖
圏央道の入間ICを下りて、いちょう通りを北に進みますと、県道195号線と交差しますので、県道を左折します。少し走りますと、人気の「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」があります。
公園内はムーミンの世界を再現したもので、変わった建物やムーミンの著者のトーベ・ヤンソンの資料などが展示されています。お子さん向け的な施設でもありますが、駐車場完備、入場無料ですので、ちょっと立ち寄られて見られるものいいかもしれません。但し、やはり週末は混みます。
さて、県道195号線をそのまま進みますと、県道28号線に突き当たりますので、ここを右折して北へと向かいます。成木川を渡りますと、そのまま直進すると県道193号線になりますので、渡河後、県道28号線(小曽木街道)である右へと曲がります。途中で右に曲がり300mくらい走りますと、あさひ山 展望公園があり、天気が良ければ、東京スカイツリーや富士山が望めます。そして、県道28号線を北上しますと入間川を渡りますが、そのあたりが吾妻峡という風情がある場所があります。
吾妻峡は名栗渓谷の一部でもあり、少し下流には赤い割岩橋が特徴的で川原でバーベキューができる飯能河原や、上流の方にはドレミファ橋という飛び石の橋があり、紅葉が綺麗な場所でもあります。また、吾妻峡の北には天覧山という小山があり、駐車場から歩いて10分ほどで山頂展望台に着き、見晴らしの良い景色を見ることができます。
再び、県道70号線(飯能下名栗線)で入間川沿いに走り、西へと向かいます。途中の吾妻大橋の橋上や、さらに上流にあります弁天橋の橋上からは紅葉の名栗渓谷を眺め見ることができます。
その後、やや単調にはなりますが、そのまま県道70号線を入間川に沿って西上していきます。そして、途中で県道53号線となり、やがて名栗湖方面へと分岐する道がありますので、名栗湖方面へと進みますと有間ダムに到着します。
有間ダムはライダーが結構立ち寄る場所であり、緑色の綺麗な名栗湖とその向こうに連なる秩父山脈の美観が望める雰囲気の良い場所です。そして、名栗湖沿いに進んでいきますと、大ヨケの滝という小ぶりな滝があり、そして龍神渕に到着します。龍神渕自体は小さな淵なのですが、風情があり、時期が合えば紅葉が綺麗な芭蕉でもあります。
さて、再び名栗川沿いに来た道を戻り、名栗湖沿いを走り、県道53号線に突き当たりますので、今度は左折して北上します。そして1kmほど走りますと、紅葉の名所の鳥居観音があります。
鳥居観音はとても紅葉が綺麗なところで、ふもとから玉華門、大鐘楼、玄奘三蔵塔、そして救世大観音という白を基調とした建物が立っていてバイクでも行けますが、駐車場代(下の駐車場(300円)と上の駐車場があり、上の方が高いです)、入山料200円、そして観音展望台に入る場合は別途200円かかります。また、週末は渋滞が起こるほど行楽客が多く訪れる場所です。
県道53号線で入間川沿いを走り、酷道部を通り、やがて国道299号線に突き当たりますので、右折しますとすぐに正丸トンネルに入ります。そして、今度は高麗川に沿って国道299号線を東へと走ります。そしてしばらく走りますと、国道299号線から高麗川を渡ったところに紅葉の綺麗な東郷公園があり、東郷平八郎の銅像が建っています。
再び国道299号線を走っていきますと、曼珠沙華の群生が日本一の巾着田(9月中旬~10月上旬が見頃)の近くを通り、そして、途中で県道30号線に入り北上しますと宮沢湖に到着します。
宮沢湖畔の樹々が色づくととてもきれいな場所で、そして湖の西湖畔にはムーンバレーパーク(有料)があり、ムーミン屋敷やスナフキンのテントなどがありますが、駐車場から1kmほど歩きますので時間にご注意を。
そして、そこから東方面へと向かいますと圏央道の狭山日高インターチェンジに入り、帰路に着きます。
総走行距離~約80km
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