■能登半島(ツーリングルート)

目次

日本海の奇岩奇勝を眺め楽しむ

ライダーとしましては、半島と言うなまえを聞きますと、そこを周遊したくなるものです。大きいところでは紀伊半島や、小規模のところでは三浦半島など。走るコースにもよりますが、おおよそ日本海に突き出た一周300kmの能登半島は、ライダーが周遊したくなる半島のひとつです。日本海らしい旅情や風情を楽しみつつ、好景観を望むルートをご紹介致します。

※2024年の能登半島地震の影響で、掲載している景勝地や道などが無くなっていたり、通行止めになっている場合がありますので、事前にご確認ください。

見附島(石川県)

総走行距離~約300km

北陸自動車道の金沢西ICか金沢東ICで下りて金沢市内を走るか、もしくは金沢バイパス経由で途中で白尾ICからで、海沿いを走ります、のと里山道路に入ります。ここで今浜ICで下りて海浜に。そう、バイクや車でも走れます千里浜なぎさドライブウェイを走ります。

千里浜なぎさドライブウェイ~日本で唯一、砂浜の上を走れる全長約8kmの砂浜道路です。きめ細かい砂が海水で固まりバイクでも走れます。但し、波の状況等によって通行止めンになる場合もありますので、事前にご確認を。

全国のライダーに人気の高い、砂浜上を走りますドライブウェイ。全長約8kmもあり、かなりがっつり走りを満喫できます。ちなみに千里浜なぎさドライブウェイがある羽咋市は、UFOが多く見られる町として、UFOや宇宙人関連に依るPRも行っています。

さて、千里浜なぎさドライブウェイを走り切り一般道を走り、そして、能登半島を周遊します国道249号線に入ります。そのまま走って行きますと、やがて、海沿いへと向かう県道36号線に左折して入ります。しばらく走りますと、観光名所の日本古来の灯台の旧福浦灯台があります。

そして、その先に、碁盤島や鷹の巣岩、巌門などがあります能登金剛があります。荒い波が岸壁に打ちつけられる中に広がる奇岩奇勝。まさに、荒々しい好景観を望める能登半島きっての観光地でもあります。

能登金剛~日本海の荒々しい波が打ち付けて作られた、能登半島を代表する断崖絶壁の奇岩奇勝地です。1番のみどころの巌門のほか、鷹の巣岩や機具岩、碁盤島、ヤセの断崖、義経の舟隠しなど数多くの見どころがあります。

さて、能登金剛を過ぎますと、やがて国道249号線に合流致します。そして吹上の滝、やがて海上に夫婦岩が見えてきます。ちょっと小柄で分かりづらいですが、夫婦の他に子供の岩もあります。

夫婦岩

そして、そこからしばらく北に進みますと、機具岩(はたごいわ)があります。こちらの岩は迫力があり、大きい方の岩上には祠も建っていて、まさに夫婦岩の様相を呈しています。

再び、国道249号線を海岸線沿いに北上し、途中で増穂浦海水浴場に向かう県道49号線に入り、引き続き海沿いを走ります。そして、国道249号線に合流する前に、義経の舟隠しやヤセの断崖、関野鼻といった名所が続く場所があります。義経の舟隠しとヤセの断崖はヤセの断崖駐車場より(義経の舟隠しまでは徒歩10分)、関野鼻には関野鼻駐車場にバイクを止めて行くことが出来ます。

そして、国道249号線に入り、海沿いを北上します。そして、道中には目?が付けられましたトトロ岩とも言われている岩があります。駐車場もありますので、ちょっと立ち寄られてみてはいかがでしょうか。

国道249号線を進んで行きますと、やがて門前町で鹿磯漁港へと海沿いの265号線がありますが、細かく狭いワインディングが続き、国道を走るのに比べてかなり遠回りのルートになり、見どころも少ないので、そのまま国道249号線を走る方が良いかもしれません。ただし道中には、男女滝のほか、上大沢や大沢漁港あたりは間垣の里ということで間垣が見られて風情を楽しむことが出来ます。また、ぞうぞう鼻という変わった名前の岩礁の景勝地があります。

大沢漁港への道

国道249号線にしろ、海沿いの道にしろ、やがて輪島市に到着します。輪島市の海側には、袖ヶ浜という砂浜や鴨ヶ浦という名所がありますので、寄って見るのもいいかもしれません。

また、市内には、輪島の漆やキリコなどを展示販売している会館などもありますので、ご興味のある方は立ち寄られてみるのもいいかもしれません。そして、そのまま国道249号線を進みますと、人気の高い白米千枚田が見えてきます。近くに道の駅 千枚田ポケットパークがあり、ゆっくると千枚田を見ることが出来ます。

白米千枚田~急斜面に1,004枚もの田んぼが並ぶ棚田で、日本の棚田百選に認定され、国の名勝にも選ばれています。水が貼られた月夜には各田んぼに月が映る幻想的な風景を見ることが出来ます。

引き続き国道249号を走って行きますと曽々木に入ります。ここには時国家という迫力ある家屋や、窓岩という岩礁、そして曽々木海岸には「せっぷんとんねる」という岩のトンネルがあります。是非、ぷらっと立ち寄りたい場所でもあります。

また、国道のトンネルを抜けた先には」寄り道パーキング 垂水の滝」があり、垂水の滝の目の前まで見に行けます。ちなみにその先には帆立岩という変わった岩が道沿いにあり、その先の逢坂トンネル横の海沿いの脇道を行きますと千畳敷があります。

して、そのまま国道249号線を進み、やがて禄剛崎へと向かいます海沿いの県道28号線(奥能登絶景海道)に入ります。途中にゴジラ岩や獅子岩などの奇勝奇岩があります。また獅子岩の近くには椿展望台があり、日本海の好眺望を望めます。ちなみに道中にはアートのバス停があり、なんとなく楽しく見られます。

ゴジラ岩

やがて、道の駅 狼煙に到着します。ここにバイクを置いて急坂を登りつつ徒歩10分ほどで、能登半島最先端の禄剛崎に到着致します。

禄剛崎~能登半島の先端にある半島で、日本海の好景観を望めます。日本の灯台50選に選ばれています白亜の石造りの灯台の禄剛埼灯台もあります

ここには白いレンガの雰囲気のある禄剛埼灯台や、日本列島中心の碑などが建っています。そして、芝生越しに綺麗な日本海の景観を見ることが出来ます。

日本列島中心の碑

さて、禄剛崎を後にして、県道28号線を南下します。途中に、ランプの宿で有名な珠洲岬があります。日本海の自然も感じらる雰囲気のある場所です。

ランプの宿

聖域の岬ということで岬の先端まで行けますが、入場料が1,500円かかります。青の洞窟という青い照明で照らされた洞窟もあります。再び県道に戻り南下。少し先に土日のみ開いていますが「寄り道パーキング寺家」があり、地物のワカメなどを販売していますので、ぷらっと立ち寄るのもいいかもしれません。能登半島の先端をぐるっと周りますと、旧珠洲駅やのと鉄道能登線気動車遺構など、2005年に廃線となったのと鉄道の遺構が点在していますので、ご興味のある方は立ち寄られてみてはいかがでしょうか。そして、国道249号線に合流。しばらく進み、鵜飼漁港先で海沿いの一般道を進みますと見附島が見えます。

見附島~高さ約28mの岩の島で、弘法大師が発見した見つけたことから見附島となったとの由来もあります。間近に見ると、その迫力に畏怖感さえ感じられます。その独特な外観から軍艦島とも呼ばれています。なお、近くの海岸は恋人の聖地に認定されています。

海から突き出た巨大な岩島で、その様相から軍艦島とも呼ばれています。まさに能登を代表する景観の一つで、近くに寄るとその大きさから圧倒されます。特に夕暮れ時は岩が赤く染まり綺麗です。

見附島からは国道には入らず、せっかくなので海沿いの旧道を走って行きます。海沿いとは言え住宅街の中を走るのであまり眺望はないですが、風情を感じながら走れて、また道に沿って廃線となったのと鉄道の遺構がある中、のトロ 宗玄駅と恋路駅間の約300mを往復走行できる足漕ぎのトロッコ鉄道があります。事前に予約が必要ですが、体験乗車することが出来ます。そして、その前には恋路海岸があります。

恋路海岸~この地に伝わる悲恋伝説が残る海岸で、モニュメントや鐘などがあります。沖には赤い鳥居が立つ弁天島があります。

赤い鳥居のある小島があり、景色のいい場所です。恋人の聖地にもなっています。また、恋路物語の像も建っています。そして、この先は国道249号線が内陸部に入りますが、海沿いの道の方は道も入り組み。景観ポイント的には九十九湾や遠島山公園などがあるのですが、見どころ的には薄いので、そのまま国道を走って行く方がいいかもしれません。

国道は宇出津港を迂回するように通っていて、やがて、海沿いに出ますが、世界一の縄文土器(現代に作った大きな土器)が目に入り、その先には、国道から少しオフセットしますが、旧のと鉄道の遺構の藤波駅跡や波並駅跡、朽ちている感のありますのと鉄道能登線気動車遺構などがあります。そして、鵜川の街から国道が再び内陸部に入ります。海沿いには県道34号線が走っていて、能登の風情のある漁村や風景を楽しめますが、やはり景観ポイントは少ないので、どちらを走るかはお好みで。そして、穴水町に入り国道が海沿いを走るようになりますと、やがて中居湾ふれあいパークがあり、海上にボラ待ち櫓が立っているのを見られます。

ボラ待ちやぐらはここ以外にも穴水湾内の何か所かに点在しています。さて、能登半島の中部の拠点の穴水町は、鉄道も通っている他、のと里山道路のICもあり商業施設も多くあります。ここから国道249号線で再び海沿いを走ります。道中の根木ポケットパークの先にも、ボラ待ちやぐらが海上に立っています。そのまま進みますと、道中に明治の館の室木家住宅という見ごたえのある旧家があります。そして、途中で県道256号線に入りツインブリッジのとを渡り能登島に入ります。実は能登島は景観地が少ないため、時間があれば島内を周遊する県道257号で風情や海をを楽しみながら走るのもお勧めですが、ツインブリッジのとを渡った後、南下して能登島大橋を渡り、再び能登半島に入るというルートもありかと存じます。

能登島大橋を渡りますと、日本百景にも選ばれています和倉温泉街に入ります。立ち寄り湯の総湯がありますので、ぷらっと立ち寄って入湯してみるのもいいかもしれません。そのまま七尾線沿い、または海沿いを走って南下しますと七尾市に入ります。歴史ある七尾の街ですが、郊外には立派な石垣が残っている七尾城跡もあり、本丸からは能登島や立山連峰の好景観も望めます。

七尾市からは、能越自動車道に七尾ICから入って帰路に着くことが出来ますが、国道160号線で能登半島南東部の海沿いを走ることが出来ますので、氷見市から雨晴海岸と行くことも出来ます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次