■十和田・奥入瀬・八甲田(ツーリングルート)

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国内屈指の清涼感が得られる道

青森県の中央部の人気ツーリングエリアの十和田湖・奥入瀬、それに少し足を延ばして八甲田山周遊を含めたルートです。ビーナスラインややまなみハイウェイのような爽快な走れる道はないですが、奥入瀬渓流内と八甲田山の南麓を走る八甲田・十和田ゴールドラインは景観が素晴らしい道で、今回のルートのメインとなっています。特に奥入瀬渓流沿いを走る区間は、素晴らしい渓流を走りながら眺められる国内屈指の清涼感が得られる道です。是非、その素晴らしさを味わってみられてはいかがでしょうか。

奥入瀬渓流(青森県)

総走行距離~約190km

東北自動車道の小坂ICを下りて、別称、樹海ラインの県道2号線で十和田湖へと向かいます。十和田ICから国道103号線ではなく、こちらのルートを選びましたのは、道中に日本の滝百滝にも選ばれています七滝があるからです。

日本の滝百選の中には、沢渡りや崖上りなどがある到達難関の滝もある中で、この七滝は落差60mの段瀑で、道沿いにあります道の駅 こさか七滝からも見れる上、滝の真下までも簡単に行けるという、日本の滝百選の中でもトップクラスのアクセスの容易さが嬉しい滝です。しかも、滝の横には水車小屋と鳥居が建つ七滝神社があり風情があります。

そのまま樹幹ラインと言われる通り、樹々の中の爽快な道を走りますと途中に紫明亭展望台があります。ちょっと寂れていて分かりづらいのと、樹々が伸びて湖が少し見づらいですが、道沿いにありますので、よかったらちょっと立ち寄って見られるのもありかと思います。そして、国道103号線に突き当たり左に曲がりますが、すぐに発荷峠展望台に着きます。

発荷峠~十和田湖の外輪山の南側にあります十和田湖を一望できる展望台で、標高は631m。

戦前の選出ではありますが、日本を代表する景観の日本新八景にも選ばれました景勝地で、労せずこの眺望が見れるのが嬉しいところです。

さて、発荷峠から湖畔に下りて、そのまま右折。十和田湖畔沿いを走ります。そして、中山半島にあります乙女の像に向かいます。駐車場にバイクを置いて湖畔を歩いて10分ほどで到着します。

乙女の像(十和田湖)

十和田湖畔の御前ヶ浜に立つ乙女の像は、彫刻家の高村光太郎の傑作とも言われ、光太郎の最後の作品ともなりました。ちなみに乙女の像から150mほど半島内に入ったところに十和田神社があります。荘厳で雰囲気のある神社ですので、乙女の像までは湖畔象を歩いて、そこから駐車場までの帰路は十和田神社を参拝しつつ森の中を散策して戻られるのがお勧めです。

十和田神社

さて、中山半島をあとにして、隣りの御倉半島へと向かう途中に瞰湖台という発荷峠とはまた違う、間近の十和田湖の好景観を望める展望台がありますので、時間があれば立ち寄られてみてはいかがでしょうか。

瞰湖台から望む十和田湖

再び億道103号線に入り十和田湖畔沿いを走りますと、やがて子ノ口から奥入瀬渓流の手前の国道を曲がり、八甲田・十和田ゴールドラインにて奥入瀬に入ります。

自然林に覆われた中を奥入瀬の渓流に沿って走れて、まさに走りながら森林浴も行えて、清涼感に溢れた道です。奥入瀬気流にはいろいろと見どころがありますが、駐車場のあるところは限られていますので、そこから歩いて散策するか、もしくは些少ですが、バイクが止められそうな駐車スペースがありますので、歩行者や車の邪魔にならないように一時的に止めて急いで見学するのが良いようです。お勧めの渓流内の見どころですが、CMなどに使われる奥入瀬の代表的な場所の石ヶ戸の瀬や阿修羅の流れ、また数多くある滝の中でも、銚子大滝や雲井の滝は見ごたえがあります。

奥入瀬渓流~十和田湖畔から続く約14kmの渓流で、美しい渓流の流れや様々な景観など、綺麗な渓流美を見ることが出来ます。遊歩道あり。

距離にして約14kmですので、のんびりと渓流美や自然を満喫しながら、ゆっくりと走った楽しまれることをお勧め致します。

さて、奥入瀬渓流が終わり突き当たりましたら左に曲がり、引き続き八甲田・十和田ゴールドラインを走り八甲田方面に向かいます。しばらく森林のなかを走りますが、やがて視界が開け八甲田山が見えてきます。実は、八甲田山という単独山や単独峰はなくて、18もの複数の火山の総称として八甲田山と呼ばれています。

八甲田山~青森市の南部にそびえます18の山々の総称で、青森県内では岩木山に次ぐ1,585mの標高を誇ります。周囲には湿原や沼が多く在るほか、温泉地も多く存在します。ロープウェイも通っています。

今回は、八甲田山を周遊するルートをご紹介致しますが、この八甲田山の南麓、そして北麓の道は開けていて走りやすくとても爽快な道です。

八甲田・十和田ゴールドライン

しばらく走りますと、青森の観光ポスターなどでよく目にします真っ赤な紅葉が水面に映ってとても綺麗な蔦沼があります。近くの蔦温泉から徒歩10分ほどですが、静かで紅葉で無い時期でも美しい場所です。

再び、国道103号線を八甲田山方面に向けて走って行きますと、日本三秘湯のひとつに数えられます谷地温泉のそばを通り、やがて、睡蓮沼に到着。こじんまりとした沼ながら、沼越しの八甲田山がとても綺麗な場所で、国道からもすぐなので、立ち寄りお勧めの場所です。

また、国道をそのまま走りますと酸ヶ湯温泉の手前に地獄沼があります。泉温が98度と高温で、硫黄ガスや温泉が噴出して雰囲気がある沼です。

そしてその先に酸ヶ湯(すがゆ)温泉があります。とても酸性の強い温泉で、立ち寄り入浴も可能です(600円~1000円)。そのまま国道103号線を走って行きますと、八甲田ロープウェイ山麓駅を過ぎ、やがて八甲田山の北麓を走ります県道40号線に入ります。突き当りを左に曲がるとすぐに歩兵第五聯隊第二大隊遭難記念碑があります。1902年に同所で雪中行軍の訓練を行い大規模な遭難事故となった場所にある碑です。そこから3.5km先には後藤伍長発見の地の碑があります。

再び県道40号線を八甲田山の北麓を周るように東に進みますと、田代湿原があり、その中に龍神沼という小さいですけれど、沼の中も見れるような綺麗な水を湛えたとても綺麗な沼ですので、よかったら立ち寄ってみてください。

龍神沼

県道40号線を進んで行きますと、田代湿原を抜け、徐々に市街地に入っていき、やがて国道102号線に突き当たりますので、左折して十和田市に向かいます。

そして、そのまま進み、東北縦貫自動車道の下田百石ICから帰路に着くことが出来ますが、時間がありましたら八戸の海岸にあります蕪島への立ち寄られてみてはいかがでしょうか。ウミネコの繁殖地として有名な場所で、多くのウミネコを見れる壮観な景色のほか、蕪嶋神社があります。また、海岸線を南下しますと芝生が広がる種差海岸があり、爽快感を満喫できます。

実走ガイド

十和田奥入瀬・青森ミステリーツーリング(ヤマハMT-03 ABS)

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