夜の一休寺が幽玄の世界へ──「陰翳と瞑想の世界 一休寺 翠のライトアップ」開催へ向けクラウドファンディングに挑戦

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酬恩庵一休寺、2025年GWに幻想的なライトアップイベントを開催

写真:水野秀比古※2015年撮影

京都府京田辺市にある臨済宗大徳寺派

刹、酬恩庵一休寺(以下、一休寺)は、2025年のゴールデンウィーク期間(5月2日~5日)に、夜の境内を幻想的な灯りで彩る「陰翳と瞑想の世界 一休寺 翠のライトアップ」を開催するため再度クラウドファンディングに挑戦します。本イベントは、伝統と革新を融合した新たな夜の寺院体験を提供するものです。

■ 一休寺 × 焔光景デザイン──光と陰が織りなす幽玄の世界

今回のライトアップは、照明デザイナーの原田武敏氏(焔光景デザイン)とのコラボレーションにより実現します。灯りで夜を消し去るのではなく、「光と陰」の調和を大切にし、夜の静寂を際立たせる演出を施します。そのコンセプトは、日本の伝統美を讃えた谷崎潤一郎の著書『陰翳礼讃』にインスパイアされたものです。

「見え過ぎていたものを消し、私たちが夜と同化し、夜の闇に融けていく」──この体験を、一休寺の歴史ある境内で共有したいと考えています。

「陰翳と瞑想の世界」:MONTFILM

■ プロジェクトの背景

近年、京都では数多くのライトアップイベントが開催されています。しかし、私たちはそこに疑問を抱きました。「本当に夜の魅力を伝えられているのか?」

一休寺は、朝・昼・夜で異なる表情を見せる寺院です。私たちは、夜だけにしか見せない特別な姿を灯りを通して表現し、単なる観光イベントではない、禅の思想と日本文化の深層に触れる体験を提供したいと考えています。

■ ライトアップイベントの詳細

開催日程:2025年5月2日(金)~5月5日(月)
開催時間:17:30開場 / 20:30閉門
定員:各日80名限定

参加者には、南山城福寿園の抹茶と特製和菓子を提供します。特に和菓子は、谷崎潤一郎が『陰翳礼讃』で語った「羊羹」のように、闇を体感できる特別なものを用意する予定です。

※協力:福寿園 〒619-0295; 京都府木津川市山城町上狛東作り道11 

■ クラウドファンディングの概要

本プロジェクトの資金調達は、クラウドファンディングプラットフォーム「READYFOR」にて実施いたします。目標金額は80万円で、主にライトアップの設営費やイベント運営費に充てられます。

リターンには、イベント参加チケット(抹茶・菓子)

オリジナル朱印帳と限定の御朱印

ボランティアスタッフ参加枠(呈茶・案内誘導) などをご用意しております。

また、今回のプロジェクトでは法人・個人問わず協賛支援者も募集し、ご協力いただいた方には公式HPやイベントパンフレットにお名前を掲載いたします。

■ 万博開催の年-関西から世界に発信

2025年4月13日 日本国際博覧会(略称「大阪・関西万博」)が、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、2025年4月13日から 10月13日までの184日間、大阪市の人工島「夢洲」で開催されます。関西に日本各地だけでなく世界からも多くの方がお越しになられるタイミングとなります。この機会にお寺としてもひとりでも多くの方々に私たちが考える日本を提案していきます。

■ お寺の歴史と展望

酬恩庵一休寺は、鎌倉時代に大応国師が創建し、室町時代に一休禅師によって再興された歴史ある禅寺です。現在の境内は、江戸時代1650年に加賀藩主・前田利常公の寄進により整備されました。とんち小僧として知られる一休さんの終焉の地でもあります。

かつて、夜の寺院には電灯がなく、月明かりと蝋燭の炎だけが幻想的な風景を生み出していました。今回のプロジェクトを通じて、現代の私たちが忘れかけた「闇と灯りの美」を再発見し、忘れられていた新しい価値観としてより多くの方々と共有できることを願っています。

■ お問い合わせ先

酬恩庵一休寺
住所:京都府京田辺市薪里ノ内102
公式HP:https://www.ikkyuji.org/
クラウドファンディングページ:一休寺と一緒にライトアップを実現しませんか!?

https://readyfor.jp/projects/ikkyuu3

本プロジェクトに関する取材やお問い合わせは、上記までご連絡ください。

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