沖縄(ツーリングエリア)

エメラルドブルーの海、白い砂浜、異国感漂う町並み…本土とは違う旅路を楽しめます沖縄。マリンレジャーや観光のイメージが強く、ツーリングでは、と思いがちな場所ですが、オフシーズンでなら浜も混んでいなくて、しかも冬場でも走れる、年中ツーリングが楽しめる場所でもあります。但し、バイク冥利に尽きる爽快路が少なく、走るという面では物足りないかもしれませんが、観光を中心とした本土とはまた違うグルメや風を楽しんでみてはいかがでしょうか。

1.沖縄本島 / 2.宮古島

◎沖縄へのアクセス

南方の島である沖縄には、飛行機、もしくはフェリーでの移動が考えられますが、現在、本州から沖縄への直行便のフェリーが無く、また鹿児島から丸1日かかって夕夜着のためその日も移動が出来ないことを考えますと、やはりフェリーは、九州からの出発か、もしくは時間がある方にお勧めで、現実的にはLCCなどで那覇に入り、そこからレンタルバイクを借りて移動する方が良いようです。

辺戸岬

沖縄本島は一周約350kmですので、頑張れば一日で回ることは可能ですが、それだとほぼ走りっぱなしになり、沖縄をより楽しむための「のんびり感」を味わえませんので、最低でも1泊2日、北端の辺戸岬まで回るのであれば出来れば2泊3日は欲しいところです。都市間を結ぶ鉄道が無いため、沖縄県民のほとん移動のほとんどが車のため、那覇市内はもちろん都市部や幹線は結構な車通りがあり、渋滞することもしばしば。また二車線路ではバイクは右車線を走れないところが多く(規制標識あり)、移動に時間がかかることを念頭においてルーティングした方が良いようです。

[飛行機(LCC)]

那覇空港へのLCCの直行便の路線は下記の通りです。料金は航空会社、路線、時期によって異なりますので、各社のHPでご確認頂けましたらと存じます。ちなみに、成田空港から那覇空港まではおおよそ3時間、中部からは約2時間30分、関西空港からは約2時間10分のフライトになります。

  • 茨城空港~那覇空港:スカイマーク
  • 成田空港~那覇空港:ジェットスター、ピーチ
  • 羽田空港~那覇空港:スカイマーク
  • 中部国際空港~那覇空港:スカイマーク、ジェットスター、ソラシドエア
  • 関西国際空港~那覇空港:ジェットスター、ピーチ
  • 神戸空港~那覇空港:スカイマーク、ソラシドエア
  • 北九州空港~那覇空港:スターフライヤ
  • 福岡空港~那覇空港:ピーチ
  • 宮崎空港~那覇空港:ソラシドエア
  • 鹿児島空港~那覇空港:ソラシドエア

[レンタルバイク]

やはりレンタルバイクの利用が多いのか、ホンダやヤマハもお店でレンタルバイクを行うようになり、かなり多くのレンタルバイク店が在ります。南の島をのんびり走るということでは125ccでも十分ですが、沖縄本島南部の豊見城市から中部の名護市近くまで沖縄自動車道という高速が通っていますので、これを利用するルーティングをとられるようでしたら250ccがいいです。

ただし、二車線路も左車線しか走れず、特に走りを楽しむ爽快路も少ないので、あまり大きな排気量のバイクですとかえって持て余すことが多いので、できるだけ250~400ccくらいの方が楽しめると思います。なお、オフロードバイクで楽しめる道や場所は少ないように感じます。

【沖縄本島内のレンタルバイク店(例)】

ホンダGoバイクレンタル(ホンダドリーム沖縄豊崎、前里ホンダ、ホンダドリーム沖縄北谷)、ヤマハバイクレンタル(YSP那覇曙)、レンタル819(沖縄とよみ店、那覇空港店、宜野湾店、H-D沖縄店)、モトオークレンタルバイク(那覇ホンダ販売、JAレンタカー沖縄、ディーズガレージ、グリット マチナト店)、サキハマ、ウィリーなど

[フェリー] ※運賃は閑散期。

フェリー自体は距離が長いため費用対時間は低く、自分のバイクで走りたい方や、九州在住の方、日本一周の方以外は利点がすくないようも思います。どうしても自車で走りたい方は、貨物としてバイクを送り、自分は飛行機で行くというアクセス方法もあります。

  • 鹿児島新港~那覇港(マルエーフェリー)/18:00発~19:00着[月7~8便] ¥14,880~(運賃)+\7,250(自動二輪車)
  • 鹿児島新港~本部港(マルエーフェリー)/18:00発~16:40着[月7~8便] \13,930~(運賃)+\7,250(自動二輪車)

□沖縄本島

古宇利大橋

LCCで沖縄本島にアクセスした場合は、那覇からのアクセスになりますため、そのまま時計回りに走るか、反時計回りに回るかの選択になりますが、沖縄本島の東沿岸は米軍の基地が多いため見どころが少なく、相対的に西側の方が観光地が多いようです。特に、美ら海水族館や古宇利大橋がある本部半島には見どころが多くありますため、時間を多く割きたい場所です。

また、バイク的には人や車が少なく、樹々が多い北部から辺戸岬のエリアが、走り的には一番楽しい場所だと言えるかもしれません。また、果報バンタがある宮城島や近くの浜比嘉島、離島の久高島などは古き沖縄の神秘的な場所や浜が残っていてお勧めの場所です。

◎沖縄本島のお勧めツーリングスポット

1.琉球村

琉球村

沖縄の村を再現したテーマパークで、昔の沖縄の家や雰囲気が再現されています。沖縄、と言ってイメージするものが凝縮されていて、実際、普通にツーリングをしていて目にすることが出来ずらい家屋なども見学でき、沖縄グルメのサーターアンダギーや琉球そばも食べられますので、琉球を満喫するのに立ち寄りお勧めです。入館料は1500円かかりますが、村に入る前の食事やお土産ゾーンは無料ですので、ここだけ寄るのもありかと思います。

2.アポガマ

アポガマ

万座毛近くにある浜で、サンゴの砂浜と岩礁が美しい場所です。大きな岩も特徴的です。人が少ないためゆっくりできるとことですが、足元には注意と、注意喚起の看板がありますので、ご確認を。

3.万座毛

万座毛

海岸の絶壁に像の鼻の形をした特徴的な岩がある広い草原と青い海の眺望がよい、沖縄で人気の風光明媚な観光地です。ツアーの観光客の方々が多い場所でもあります。大型駐車場あり。

4.万座ビーチ

万座ビーチ

沖縄へ行ったら、白い砂浜、エメラルドブルーの海、を見たいところですが、普通に道を走っていても、道沿いになかなか立ち寄りやすそうなビーチは少ないものです。その中で、このビーチは道沿いにあり、すぐに浜にでれるので、気軽に沖縄の浜に来た感を得られられる場所です。

5.瀬底ビーチ

瀬底ビーチ(瀬底浜)

本部半島から瀬底大橋を渡り、瀬底島に渡った反対側の岸にある浜で、沖縄本島屈指の透明度を誇る天然浜です。バイクで訪れやすく、オフシーズンは訪れる人も少ないので、沖縄のビーチを満喫するにはお勧めの場所です。但し、近くにホテルが出来たため、オンシーズンは混むことが予想されます。

6.美ら海水族館

美ら海水族館から眺める伊江島

とにかく広くて大きい水族館で、修学旅行の学生さんや観光客の方々がとても多い場所です。見て回るのに時間もかかるのですが、まだ立ち寄られたことのない方には、やはり国内でここでしかとても大きなジンベイザメが見れないということで、立ち寄りお勧めのスポットです。ここから、海越しに伊江島の美観も望めます。入館料1,880円

7.備瀬のフクギ並木

備瀬のフクギ並木

樹齢数百年のフクギの木が並ぶ道で、防風林の役目もあり、並木の中には民家も点在す、中にはカフェや雑貨店を営んでいるところもあり、なにか落ち着ける神秘的な場所です。ナチュラルな沖縄を感じられる場所でもありますが、迷惑にならないようバイクを置いて、歩いて散策しましょう。

8.今帰仁城跡

今帰仁城跡

本部半島にあります歴史的なグスクで、琉球王国が出来る前にありました北山の国王、北山王の居城でした。難攻不落のお城と言われるほどの堅牢な城した。「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産リストに登録されています。

9.辺土岬

辺土岬

沖縄本島最北端にある岬で、荒涼とした断崖の上から綺麗な大海原を望むことが出来る好景観地です。好天時には与論島の遠望が望めます。

10.大石林山

大石林山

沖縄本島の北端、辺土岬の近くにあります岩山で、多くの奇岩や巨岩があるスピリチュアル的なパワースポットです。1周約20分~。入山料1,200円

11.勝連城跡

勝連城跡

沖縄のグスクの中でも最古の部類に入るお城で、麓からの城跡の景観も素晴らしいですが、城の上から海を一望することも出来ます。世界遺産に登録されています。

12.果報パンタ

果報バンタ

沖縄本島から海上を通ります4.75kmの海中道路を走り渡る宮城島にある好景観ポイントです。100以上もある崖の上から、遠浅の透明度の高い真っ青な海と白い砂浜を望むことが出来、幸福の崖とも呼ばれています。この宮城島と近くの浜比嘉島には綺麗な浜や神秘的な場所も多いので、時間があれば、是非、ゆっくりと見て回りたいエリアです。

13.中城城跡

中城城跡

14世紀に築かれた城(グスク)の跡で、グスクの中では非常に保存状態が良く、当時を偲ぶことが出来ます。また高台にありますため、眼下に広大な海原の好景観を望むことが出来ます。世界遺産に登録されています。

14.斎場御嶽

斎場御嶽

琉球王国の聖地であり、神話の神であるアマミキヨによって作られた場所とされています。緑も多く、神秘的な場所です。入場料300円。

15.久高島

久高島の一本道

神の島といわれる島で、琉球の歴史はこの島から始まったとも言われています。沖縄本島南城市の安座真から久高島まで1日6便のが船が出ていて、うち3便がフェリーになります。

久高島遥拝所

但し、かなり小振りなフェリーでバイクも載せられるようですが、どのくらいの排気量までか、もしくは料金などは久高島フェリーにお問い合わせください。ガイドツアーもあります。

16.ガンガラーの谷

ガンガラーの谷

鍾乳洞が崩れてできた自然豊かな谷で、亜熱帯の森や鍾乳洞などをガイド付きツアーで周遊します(有料)。定時のツアーは10:00から2時間おきに行われており、事前の予約がお勧めです。有料エリア外の谷の入口には鍾乳洞カフェがあります。

17.喜屋武岬

喜屋武岬

高さ約30mの断崖の岬で、美しい海が広がる沖縄本島最南端の場所です。太平洋戦争時に沖縄線最後の激戦地となりました。慰霊碑として平和の塔が建てられています。

◎沖縄本島のお勧めツーリングロード

18.古宇利大橋

古宇利大橋

屋我地島と古宇利島とを結ぶ全長1,960mの橋で、国内では9番目に長い橋になります。エメラルゴグリーンの海を見ながらまっすぐに走る爽快感は他所ではなかなか味わえないものです。橋の両脇に展望台があり、特にカートに乗って塔を上るオーシャンタワーからは好眺望が望めます(入館料880円)。少し離れていますが、沖縄本島にあります運天展望台からも、海上に延びる古宇利大橋の横景の全容が見えて◎です。

19.ニライカナイ橋

ニライカナイ橋

海に向かいカーブを描いて下りて行く、全長660m、高さ80mの橋で、コバルトブルーの海越しに、知念岬や久高島の綺麗な景色を望むことの出来ます好景観の橋です。

□宮古島

伊良部大橋

沖縄本島の南西290km先にある島で、宮古島本島は1周約100kmですが、橋で繋がっている各島に渡りますと距離数が増えます。ツーリング的に同島の魅力は、何といっても3,540mmと長さでは国内5位を誇る伊良部大橋を含めてエメラルドグリーン海の上を伸びる長い橋が3本もあることです。もちろん沖縄ならではの綺麗な海やビーチもあります。本土や沖縄本島などからの直行フェリーが無いため、基本的には飛行機で宮古島に入ることになります。沖縄では沖縄本島に次いで飛行機の直行便が多い島でアクセスしやすいのも魅力のひとつです。島内にはレンタルバイク店が数軒あり、車種は限られますが、原付から大型バイクまで乗れます。

◎宮古島へのアクセス

[飛行機]

LCCはスカイマークとジェットスターの2社になります。ハイシーズンはやはり料金は高いですが、オフシーズンはかなり安いのでお勧めです。原付2種(1日3,600円~)あたりをレンタルして回れば、LCC+レンタルバイクで驚くほど格安で島めぐりを出来ます。但し、南の島らしく雨量が大変多く道も滑りやすくなりますので、雨にはご注意を。

  • 羽田空港~宮古島空港(約3時間):JALグループ、ANA、スカイマーク
  • 成田空港~宮古島空港(約3時間):ジェットスター
  • 中部国際空港~宮古島空港(約2時間30分):JALグループ(※季節運航)、ANA
  • 関西空港~宮古島空港(約2時間30分):JALグループ(※季節運航)、ANA、ジェットスター
  • 神戸空港~宮古島空港(約2時間5分):スカイマーク
  • 福岡空港~宮古島空港(約2時間):ANA(※季節運航)
  • 那覇空港~宮古島(約45分):JALグループ、ANA、スカイマーク

◎宮古島のお勧めツーリングスポット

1.東平安名崎

東平安名崎

宮古島の最東端にある岬で、幅200m、長さが約2kmもあり国の名勝にも指定されています。高さ20mの断崖には荒波が打ち寄せるとともに、エメラルドグリーンの海が眼下に広がっています。岬の左側が東シナ海で、右側が太平洋になります。駐車場あり。

2.比嘉ロードパーク

比嘉ロードパーク

島の外周道路で一番高いところにあります駐車場で、眼前に東シナ海の大海原を望むことが出来る好眺望地です。風が強い時は海風で煽られますのでご注意を。

3.お浜ビーチ

お浜ビーチ

池間島の池間大橋のふもとにあります砂浜で、お土産屋さんや食事処もあります。透明度の高い海と長い池間大橋とのコントラストがとても美観な場所です。

4.イキヅービーチ

イキヅービーチ

池間島の西側にあるこじんまりとしたビーチで、訪れる人も少なく、プライベートビーチ感を味わえる場所です。駐車場やトイレなどはありません。

5.西平安名崎

西平安名崎

宮古島の最西端であり、最北端でもあります岬で、穏やかな海が広がる中、池間島や池間島大橋を望むことが出来ます。

6.砂山ビーチ

砂山ビーチ

駐車場があり、すぐに砂浜に行けます。意外と狭いビーチですが、小さな砂山を上った先には見事なまでの白い砂浜とターコイズブルーの海を臨むことが出来ます、宮古島屈指のビーチです。

7.宮古サンセットビーチ(トゥリバーサンセットビーチ)

宮古サンセットビーチ

コバルトブルーの海越しに伊良部大橋と伊良部島が見える穏やかな浜で、白砂の湾になっています。駐車場がある海浜公園が隣接していてアクセスのいいビーチです。その名の通り、伊良部大橋越しの夕焼けがとても綺麗です。

8.牧山展望台

牧山展望台

伊良部島で一番高い場所にある渡り鳥のサシバをイメージした展望台で、海上に浮かぶ伊良部大橋の好景観のほか、宮古島、来間島、池間島を眺めることが出来ます。また、展望台の麓では森林浴も楽しめます。

9.17ENDビーチ

17ENDビーチ

伊良部島に隣接します下地島の北部、下地島空港の滑走路の北端ににあるビーチで、干潮時のみに現れる幻のビーチです。宮古島ブルーとも言われます真っ青な海を見ることの出来ます宮古島屈指のビーチです。空港建設の際に作られた人口の浜で、正式名称は「下地島空港RW17END」と言います。駐車場から数百メートルで歩いて10分ほどで着きます。季節によって干潮時刻が変わりますので、要チェックを。

10.竜宮城展望台

竜宮城展望台

来間島の高台にあります展望台で、竜宮城をイメージした3階建ての展望所があります。来間大橋の好景観地で眼前に広がる重い海と正面には前浜ビーチを望むことが出来ます。海が綺麗に見える午前中の来訪がお勧めです。

11.長間浜

長間浜

来間島の西側に広がる約1kmの砂浜で、手付かずの海と砂浜のコントラストがとても綺麗な所です。夕陽の名所でもあります。但し、駐車場がちいさいのでご注意を。隣接するムスヌン浜はプライベートビーチのような感じで、こちらも夕陽スポットになります。

12.イムギャーマリンガーデン

イムギャーマリンガーデン

入り江を生かして作られた海浜公園でシュノーケリングなどのアクティビティも楽しめます。「ベンチのある展望所」から宮古島屈指の青い海の好眺望が望めるほか、駐車場からも綺麗な景色を眺めらる、お勧めスポットです。

13.ムイガー断崖絶壁

ムイガー断崖絶壁

高さ30mの断崖で、青い海と荒波が打ち付ける迫力ある景観を望めます。展望台に行く道と、崖の下に下りる道があります。

◎宮古島のお勧めツーリングロード

14.伊良部大橋

伊良部大橋

宮古島と伊良部島を結ぶ全長3540mの橋で、橋の長さとしては国内で5番に長く、無料で渡れる橋としては日本で最長の橋になります。眼下に宮古ブルーを思う存分望むことが出来ます。

15.来間大橋

来間大橋

宮古島と来間島を結ぶ全長1690mの橋で、日本一の農道橋になります。東洋一の白い砂浜とも称されます前浜の好景観を望むことが出来ます。

16.池間大橋

池間大橋

宮古島と池間島を結ぶ、全長1425mの橋で、道中には池間大橋駐車場と世渡崎駐車場があり、どちらの駐車場からもコバルトブルーの好眺望を望むことが出来ます。

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