重要伝統的建造物群保存地区

各市町村が決定した伝統的建造物群保存地区のうち、特にその価値が高いものと国が選定した歴史的風致を形成している保存地区のことです。北海道から沖縄まで120か所以上選定されていて、江戸時代や明治、大正期の日本にタイムスリップした感を味わえる、ツーリングの目的地や立ち寄り地として楽しめる場所でもあります。

北海道

函館

八幡坂(函館)

北海道は、函館市の元町末広町の一か所だけが選定されています。残念ながら小樽や余市は選定されていません。末広町は観光地としても人気の重要文化財の旧函館区公会堂や函館ハリストス正教会があるほか、港には煉瓦造の倉庫群があり、和洋折衷感を味わえる場所です。

東北

大内宿、角館など

大内宿(福島県)

大内宿や角館など、人気の観光地でもある保存地区があるほか、蔵の町の喜多方や、国内でも珍しい江戸時代のアーケード的な通路のこみせ通りが残る黒石市中町などが選定され、東北らしい人柄の良い方々との触れ合いも楽しめます。

関東

川越、佐原など

川越市川越(埼玉県)

川越や佐原などの都心から近い人気の古い町並みが選ばれていますが、逆に、成田山の門前町や湯西川、栃木の蔵の町などは重要伝統的建造物群保存地区には選ばれていません。また、桐生新町を含めて両毛線沿いには歴史的建造物も多いですので、線沿いにツーリングをしてみるのも楽しいかもしれません。

新潟・北陸

金沢、高岡など

金沢市東山ひがし

加賀百万石の藩都でもありました石川県金沢市には4か所もの重要伝統的建造物群保存地区があるほか、富山県の高岡市には3か所、同じく富山県の南砺市には2か所、そして、福井県の加賀市には2か所の重要伝統的建造物群保存地区があり、新潟・北陸地区だけで17か所もの重要伝統的建造物群保存地区があります。そして、石川県は全都道府県の中でもっとも重要伝統的建造物群保存地区が多い県になります。そのほか、世界遺産の五箇山もあり、まさに重要伝統的建造物群保存地区を楽しめるエリアです。

中部

白川郷、奈良井宿など

奈良井宿

世界遺産の白川郷をはじめ、木曽路の奈良井宿や妻籠宿、そして商都の高山に、東海道唯一の保存地区である関宿など、有名な重要伝統的建造物群保存地区が多いエリアです、特に長野県で7件、岐阜県で6件と、同地域での保存地区の多くがこの2県にあります。木曽路や白川郷・五箇山、そして保存地区が2件ある高山など、複数の保存地区を巡るツーリングプランを立てやすいエリアでもありますが、その多くが豪雪地帯のため、訪ねられる期間は短いです。

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