教会群と日本本土最西端の地
キリシタンの方が多くいろいろな歴史ある教会が点在しています平戸。それら教会群を巡りつつ、ライダーに人気の高い生月島(いきつきしま)を周遊し、帰路中には九十九島の立ち寄りもするルーティングです。川内峠、生月島、そして九十九島と、思わず時間の経過を忘れてしまうくらいの海の絶景を随所で楽しめますので、時間配分にはご注意を。
総走行距離~約160km
西九州自動車道の伊万里東府招インターチェンジを下りて国道202号線を走り、そして伊万里市街での渋滞を避けるために県道321号線、国道204号バイパスとオフセットして伊万里大橋を渡り、北松浦半島を周遊する国道204号線に入ります。
やがて、西九州自動車道(伊万里松浦道路)の山代久原ICがありますので同ICから西九州自動車道に入ります。但しそこで高速には入らずそのまま国道204号線を2kmほど走りますと、向山炭鉱跡や浦ノ崎変電所跡などのスポットがありますので、ご興味のある方はそちらに寄られてから一つ先の今福ICから西日本自動車道に入られることをお勧めいたします。
西九州自動車道の同区間の最終の松浦ICを下りて、そのまま国道204号線を走ります。国道204号線の周辺にはカトリック西木場教会やカトリック福崎教会、そしてカトリック平戸口教会などがあり、さすがは戦国時代キリシタンの大名の大友宗麟が治めていた地だなと感じます。
そして、平戸大橋のふもとに田平公園があり、展望台より朱色の平戸大橋を一望できます。なお、後でまた平戸大橋を渡りますので、先に生月島に行き、その帰りに公園に寄ってもいいかもしれません。
さて、平戸大橋を渡り平戸島に入りますと、同じく平戸大橋が間近に見えます平戸公園があります。そして平戸市街に入ります。平戸市街の中には平戸ザビエル記念教会があり、近くには寺院と教会の見える道があったり、HIRADOのオブジェがあります崎方公園にはサムライになった英国人航海士の三浦按針のお墓があるほか、平戸の好景観を望むことができます。
そして、平戸市街から国道383号線を通り高台の丘の方面へと向かいますと好眺望な川内峠に着きます。駐車場から丘をのぼって10分ほどで峠上に着いて洋上に浮かぶ生月島の好眺望を望めます。
川内峠~標高260mの場所に草原が広がり峠というよりは丘という感じの場所で、九十九島や玄海灘の雄大な景色を見られる場所です。
峠を越えたのち、そのまま広域農道を走り紐差町へと向かいます。この広域農道は適度なカーブがあり楽しく走れて、道中の山の中にはポツンとカトリック中野教会が建っています。また、鯛の鼻自然公園へと向かう道もあります。
そして、紐差町に入り国道383号線を少し戻りますと、ロマネスク様式の日本最大級の天主堂であります紐差カトリック教会があります。
また、国道383号線を東へと5.5kmほど進みますと、雰囲気のありますカトリック宝亀教会があります。
さて、紐差カトリック教会から国道383号線を2kmほど西上して、根獅子へと向かう一般道に入ります。また2kmほど走りますと県道19号線に突き当たりますので、右折しますと平戸市切支丹資料館があり、その横に聖地でもありますウシワキの森があります。そしてすぐそばにエメラルドグリーンの綺麗な根獅子海岸があります。
また、 根獅子海水浴場の近くにはカトリック教会があった根獅子教会跡遺跡があり、とても美しい根獅子のサンタマリア像がポツンと立っています。
そして海沿いを走ります19号線を進みますと人津久海水浴場があります。こちらの海も透明度が高くてとても綺麗です。そのまましばらく走りますと、道沿いに棚田越しに高越漁港が見えます高越展望所があります。
再び、県道19号線を北上しますとやがて春日の棚田が見えてきます。春日の棚田の全景を見ますには丸尾山からがお勧めですが、できれば事前に春日集落案内拠点施設かたりなに行って場所を確認されると生きやすいかもしれません。また、春日の棚田を含む春日の集落(平戸集落)は世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」に認定されている場所にもなります。
さて、県道19号線を進みトンネルを越えますと県道42号線に突き当たりますので、ここを左折しますと生月大橋があり渡橋します。生月大橋を渡ってすぐ左側に生月大橋展望所(道の駅 生月大橋)があります。
ここから生月島を一周(約27km)しますが、海の近くを走れる時計周りで回るルートに致しました。さっそく、生月島サンセットウェイに入ります。
生月島サンセットウェイは東シナ海の大海原の景色と断崖絶壁の崖の景観がとても綺麗に見える道で、好景観を望みながら爽快な走りが楽しめます。そしてサンセットウェイの北側には高さ約20m、長さ約1kmに渡る塩俵断崖があります。特に、御崎キャンプ場からは綺麗な御崎柱状節理を見ることができます。
そして生月島サンセットウェイの北端には大バエ園地があり、その先に大碆鼻灯台があります。狭い農道を走りますが、最奥の小さい駐車場から徒歩2~3分ほどで灯台に着きます。
大碆鼻(大バエ)灯台は小さな灯台ですが、大海原のパノラマの好眺望が望められます。
さて、大碆鼻灯台を後にして帰路は生月島の東側を走ります。西側のサンセットウェイと比べますと交通量もある街中などを走る県道になります。そして再び生月大橋を渡り、県道19号線を戻り平戸大橋を渡ります。ここまでで西九州自動車道の伊万里東府招インターチェンジから約120kmの道程になります。
平戸大橋を渡り、橋のふもとの田平神社脇の道を南下しますと田平天主堂に着きます。
田平天主堂は1918年に建てられました教会造りを得意とした棟梁の鉄川与助作の最後のレンガ造教会堂で国の重要文化財に指定されています。そして、そのまま県道221号線を南下していきますと国道204号線に合流し、昆虫食の自動販売機がある道の駅 昆虫の里たびらがあります。
国道204号線を南下して江迎川沿いを走り最初の橋を右折しますと県道18号線に入ります。そして、鹿町温泉やすらぎ館の脇の道に入り、江迎湾沿いの道を走ります。しばらく走りますと再び県道18号線に入ります。そして、北九十九島の眺望が良い長串山公園に向かいます。
長串山公園はつつじが有名な公園で、つつじが咲く4月から5月にかけては多くの観光客が訪れます。もちろんその他の時期でも綺麗な九十九島の眺望を楽しめます。また、長串山公園から山中の狭道を走り長串山の南にあります冷水岳展望台からも九十九島の好眺望が望めます。
冷水岳展望台を下りて、再び県道18号線に入り南下します。すると、日本本土最西端の神崎鼻公園に向かう道がありますので、右折して神崎鼻公園に向かいます。
神崎鼻~日本本土(本州、北海道、四国、九州の四島)の最西端にある場所で、日本の四極の一か所。公園内には最西端の地のモニュメントうや展望デッキ、海中遊歩道などがあります。眼前に広がる海の景観を望める場所です。
神崎鼻の展望デッキからは綺麗な海と好天でしたら五島列島までの好眺望を望むことができます。また、近くの売店などで本土最西端到達の証明書をもらうことができます。
再び県道18号線に出て海沿いを走ります。途中に姫神社という海際に鳥居が立つ映えそうな小さな神社があり、そして、そのまま県道18号線を西上しますと西九州自動車道の佐々ICに入ることができます。
九十九島~大小208もの島々が浮かぶ約25kmに及ぶ海域で、島の密度は日本一ともいわれています。佐々浦を境にして北側を北九十九島(九十九島北部)、南側が南九十九島(九十九島南部)とよばれています。
なお、佐々ICの南側には西海国立公園の南九十九島があり、展海峰公園や九十九島観光公園、石岳展望台園地、船越展望所から南九十九島の好景観を一望できるほか、弓張岳展望台/第2展望台や丸出山観測所跡/小首堡塁跡などの見どころもあります。
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