八幡平アスピーテラインを走る!
岩手県と秋田県に跨ります、標高1,614mの八幡平。山頂付近は高層湿原となっていていろいろな沼が点在しています。その八幡平を横断する道が八幡平アスピーテラインで、日本百名山の八幡平や岩手山を眺め見ながら爽快な走りを楽しめる道です。今回は、東北自動車道の松尾八幡平ICから八幡平アスピーテラインを走り、田沢湖を経て盛岡に至るルートをご紹介致します。
総走行距離~約210km
東北自動車道を松尾八幡平ICで下りて、八幡平アスピーテラインへと向かいます。その道中に、釜石環状列石という釜石環状列石があります。石自体は復元さえたものですが、アスピーテラインに入る手前のさくら公園内にありますので、興味のある方は見て行かれるのもありかもしれません。
さて、いよいよ八幡平アスピーテラインに入ります。しばらく走りますと、左へと曲がる道がありますので、そこを進んで行きますと、鉱山跡の松尾鉱山跡があります。岩手の軍艦島とも言われる場所で、多くの団地跡の廃墟が立ち並ぶ光景は、何か異質感が感じられます。
松尾鉱山跡~19世紀末から1969年まで稼働していた鉱山の跡で、最盛期の1960年には約13,600人もの人口を誇り、水仙トイレやセントラルヒーティング完備で映画館などもあり雲上の楽園とも呼ばれました。
再びアスピーテラインに戻り、スノーシェルターをいくつか超えますと、御在所湿原に抜けて、やがて道は高度を上げ始めて、八幡平アスピーテライン展望所に到着します。
まだ、さほど高度は高くないですが、正面に岩手山の秀麗が望めて、バイクとも絡めて岩手山の写真が撮れますので、立ち寄りお勧めの展望台です。また、そこから少し先には源太岩展望台という展望台もあり、こちらの眺望のよいので、合わせて立ち寄られて見られることをお勧めします。
八幡平アスピーテライン~岩手県と秋田県を跨ぐ八幡平を横断する全長約27kmの道路で、樹林越しに岩手山の好景観を望みながら、路面状況も良く走りも楽しめる道です。冬期は積雪のため通行止めとなりますが、通行止め解除後の4月中旬には雪の回廊を楽しむことも出来ます。
再びアスピーテラインを走りますと、左手に岩手山の好眺望を望みながらの走行を楽しめます。路面状況もよく走りやすい道ですので、脇見とスピードにはご注意を。
やがて、岩手県と秋田県の県境にあります見返峠に到着。大型駐車場もあり、ここが八幡平散策の拠点になります。駐車場内に簡易な展望台があり、そこから景観を楽しむことも出来ます。ちなみに、ドラゴンアイ(5月下旬~6月上旬)で有名な鏡沼までは片道20分、一番大きな沼の八幡沼の展望台までは片道25分かかります。
八幡平~岩手県と秋田県に跨る標高1,614mの山で、山頂付近は幾つもの沼が点在しています。中でも八幡沼は最大の大きさを誇り、八幡平の代表する景観の一つです。また、鏡沼は5月下旬~6月上旬の雪解け時に見られるドラゴンアイという景観が人気です。
さて、八幡平を後にして、八幡平アスピーテラインを走り秋田県に。しばらくすると、秋田県側の眺望ポイントの大深沢展望台があります。
そのままアスピーテラインを下って行きますと、八幡平温泉(近くに日帰り温泉も出来ます温泉のテーマパークの後生掛温泉もあります)を抜けて、やがて国道341号線に突き当たります。しばらく進みますと玉川温泉に到着します。ここにあります、湧き出す温泉のガス噴霧地である源泉の「大噴」は一見の価値ありで、時間があれば岩盤浴も楽しめます。
再び、国道341号線を川に沿って走り、宝仙湖湖畔を通り、田沢湖に。湖のメイン場所のたつこ像が逆反対側にありますためほぼ湖を一周することになります。ちなみに湖の北側には御座石神社という湖畔に鳥居が建つ神社があり、映え感を楽しめますし、そのそばの七色木と雨乞石からはとても綺麗な湖面の景観を眺め見ることが出来ます。
そして、湖の西側に漢槎宮があり、そのそばに田沢湖の代名詞もとも言えますたつこ像が湖面に立っています。
田沢湖~周囲長約20kmのカルデラ湖で、最大深度は423.4mで日本一を誇り、世界でも17番目に深い湖です。田沢湖のほとりで暮らしていた辰子(たつこ)はその美しさを保ちたいという願望から、やがて龍に姿を変え、田沢湖の主となったという伝説が残っている。ちなみに御座石神社には、辰子が龍になるきっかけとなった水を飲み始めた泉が残っています。
そして、湖畔から少し高台のところにありますかたまえ山森林公園に展望台がありますので、そこから田沢湖の美観を望むことが出来ます。
さて、田沢湖の南側を周り、再び国道341号線に入ります。そして、そのまま県道を北東に進みますと、秘湯の乳頭温泉があります。もちろん日帰り入浴も出来ますが、国道341号線から県道をおよそ15km、片道約20分のピストンロードになります。
乳頭温泉~秋田県の仙北市にある七湯が集まった温泉郷で、七湯各々が源泉を持ち、多種多様の泉質を楽しむことが出来ます。日本の秘境百選にも選ばれています。
再び国道341号線に入り南へと向かい、国道46号線を左折します。しばらく走りますと、仙石峠展望台があり、そして、雫石あねっこという道の駅の先には、大正時代に作られた橋場線の終着駅でもあります橋場駅の跡がそのプラットフォームの名残りと共に残っています。
そして、そのまま国道46号線を進みますと雫石街内に入ります。ここからまだ時間に余裕がありましたら、北上して小岩井農場に。乳製品で有名な農場ですが、お勧めは農場の北西部にあります一本桜。もちろん開花時がお勧めですが、開花時以外でも岩手産の美麗を望むことが出来ます。駐車場も完備されています。
そして、小岩井農場から東に進みますと、東北自動車道の滝沢中央スマートICに、ETCの無い方は盛岡ICから帰路に着くことが出来ます。
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