浅間山とお洒落なカフェと、そして愛妻の村
避暑地で観光客の多いイメージの軽井沢ですが、中心の軽井沢銀座を除けば、意外とのんびり出来る景勝地です。その軽井沢から北軽井沢に抜けて、浅間山の麓を走りながら嬬恋高原に。昨今、愛妻の地として知られ観光する方も増えていますが、浅間山や四阿山を見ながら高原内を走る嬬恋パノラマラインは爽快そのもの。軽井沢や北軽井沢は見どころも多く見て回ると時間が結構かかったりしますので、事前にチョイスしてから訪ねた方がいいかもです。
総走行距離~約150km
上信越自動車道の軽井沢ICを下りて、南軽井沢に向かいます。ちなみに碓氷軽井沢ICを出たすぐの信号の角に、峠の釜めしやソフトクリームなどを売っている、おぎのやの軽井沢インター店があります。そして、爽快路の県道92号線(松井田軽井沢線)の道中からは、そびえる岩山の高岩の景観が素晴らしいですが、バイクを止められる場所が無いのが残念。
そのまま路面状況の良いプチワインディングの県道92号線を爽快に走り、ゴルフ場群を抜けて南軽井沢に。ちなみに、このゴルフ場群の南西にありますレイクニュータウンの中にあさま山荘事件の舞台となったあさま山荘跡がそれに近い姿で残っています。
また西の方に進みますと、塩沢湖があります。小さい湖ですが、実はその周囲にペイネ美術館や軽井沢絵本の森美術館、堀辰雄や室生犀星、有島武郎、芥川龍之介など、軽井沢にゆかりのある文豪たちの手紙や原稿が展示されています軽井沢高原文庫、そして、同文庫の前には一房の葡萄というカフェがあり、このカフェは元は小説家の有島武郎が婦人公論の女性記者と心中した「浄月庵」を移設したもので、その1階にあるライブラリーカフェです。そのように、軽井沢にはいろいろな美術館や隠れ家的なカフェがありますので、自分好みの場所を探してみるもの楽しい場所です。
ゴルフ場群を抜けますと、山中に軽井沢プリンスホテルスキー場のリフトが見え、そして軽井沢プレミアムアウトレットが見えてきます。そのまま線路をアンダーパス出来ますが、週末は渋滞がちですので、一本、西に道をオフセットし迂回して行くのもありかもしれません。線路をアンダーパスしてそのまま進みませんと、ロータリーになっている六本辻にでますので、そこから雲場池に向かいます。
静かで風情のある池で、凪の時は湖面に樹木が映り込み綺麗な池です。但し、紅葉時は多くの観光客が訪れる名所でもあります。時間があれば、この周囲には木々に囲まれたいろいろな通りやレーンがあり、教会も点在していますので、木漏れ日の中、ぷらぷらと散策すると気持ちいいですが、別荘地でもあり、また自転車で周遊している方もお多いですので、音や速度にはご注意を。
さて、混んでいる軽井沢銀座を一本北側にオフセットした道に、軽井沢を代表する聖パウロ教会があり、そのまま進みますと軽井沢ショー記念礼拝堂があります。そして、そのまま樹林の中(県道133号線)を進みますと、長野県と群馬県の県境に熊野皇大神社と碓氷峠見晴台(未舗装の駐車場あり。場所によっては斜度がありますので、駐車場所にはご注意を)に到着します。見晴らし台は立ち寄りお勧めの場所で、妙義山や浅間山の遠望を見ることが出来ます。
再び、上って来た県道133号線を戻り、そのまま、(人は多いですが)軽井沢銀座の中をゆっくり眺め見ながら走り、信号を右折して三笠通りに入ります。樹々に囲まれた風情のある道で、道中には西洋式ホテルの先駆けでもあります洋風の三笠ホテルなどもあります。そしてそのまま白糸ハイランドウェイに入ります。有料道路ながら樹々の中を走る普通の道ですが、静かで雰囲気があってお勧めの道です。道中には白糸の滝があり駐車場も完備していますので、立ち寄りお勧めです。
白糸ハイランドウェイの終点に信号があり右折しますと、有料の鬼押ハイウェイと無料の国道146号線に分かれています。まずは鬼押ハイウェイに入ります。やがて、視界が開けて雄大な浅間山を間近にみることが出来ます。
そして、そのまま鬼押出し園に。昔、浅間山が噴火した際の溶岩が固まって出来た溶岩帯ですが、浅間山はもちろん草津白根山や四阿山の美観も眺められますので、時間があれば立ち寄りお勧めの場所です。一番短い周遊コースで30分ほどですが、園内は意外とアップダウンがありますので、体力消耗にはご注意を。
ちなみに、国道146号線の方には浅間牧場があり、ここからの展望台からは好天でしたら浅間山が綺麗に見えます。入場無料ですので、ゆっくり浅間山を見たい方はお勧めです。また、牧場脇の軽井沢スノーパークへと向かう道からも浅間山の好景観や、まるで北海道のような浅間山の牧草風景をいることが出来ます。
さて、鬼押出し園から鬼押ハイウェイをそのまま進み、軽井沢おもちゃ王国手前の県道235号線を左折してしばらく走りますと、嬬恋パノラマライン(南ルート)に入ることが出来ます。
嬬恋パノラマラインは、嬬恋のキャベツ畑の中を走る広域農道で、南ルートと北ルートがあります。生活道路のため走りを楽しむような道ではありませんが、南ルートでは浅間山が、北ルートでは草津白根山と四阿山の秀麗が望めて、走って爽快な道です。南ルートでは一本道を入りますと(google map「嬬恋村広大なキャベツ畑」で検索)広大なキャンベツ畑越しに浅間山を望めますし、北ルートは逆に走って爽快な道ですが田代地域辺りで一本道をオフセットして入ってみると、北海道を見間違うような光景を見ることが出来ます。但し、農耕車両が低速で走っていたり、地元の方の軽トラなども仕事で走っていますので、邪魔にならないよう、また脇見をして接触などしないようご注意を。
尚、嬬恋村の北ルートの道中には愛妻の丘という好展望地があって、そこには妻に愛を叫ぶための台があります。嬬恋=妻恋ということでしょうか、ね。
ちなみに、北ルートの道中から少し入った場所にバラギ湖があり、小さいですが静かな湖で、周囲が高原で芝が広がっていてとても解放感のある場所です。
愛妻の丘よりそのまま嬬恋パノラマラインを走って行きますと、やがて県道59号線に合流して国道292号線に突き当たります。この辺りには蕎麦屋さんが多いので、時間には寄りますが、是非、立寄ってみるのもありかと思います。
国道を左折すると草津に向かいますが、今回は右に曲がり長野原に向かいます。国道145号線に合流して、やがて八ッ場ダムが見えてきます。ちなみに、道中には道の駅 八ッ場ふるさと館があり、足湯があります。また、道の駅の前にあります不動大滝からは不動の滝を眺め見ることが出来ます。
尚、八ッ場ダムですが、八ッ場見放台という無料駐車場のある展望台があり、そこからダムを見ることが出来ます。
ちなみに、国道145号線をそのまま進み、トンネルを走った後、右折し、旧道を川沿いに戻りますと吾妻渓谷があります。そんなに大きな渓谷ではないですが、人も少ないのでぷらっと立ち寄って見るのもありかもしれません。
そして、再び国道145号線を走り、車通りも多いのでゆっくり周囲を眺めながら走ることは出来づらいですが、岩櫃山などの奇勝群を望みながら、渋川伊香保ICより関越自動車道に入り、帰路に着きます。
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