日本の灯台50選に選定された8つの灯台のうち、白州灯台、女島灯台、水ノ子島灯台、佐多岬灯台の4つの灯台が離島にあり、訪れるのがかなり困難なエリアです。唯一、九州本土から行ける灯台は、福岡県の部埼灯台と宮崎県の都井岬灯台の2つの灯台のみになりますが、沖縄島を含まないバイクで行ける最南端の都井岬は、是非、ツーリングでも行きたい場所です。
□福岡県
■部埼灯台(へさきとうだい)
塔高:9.7m 初点灯:1871年1月
関門海峡に突き出た企救半島の突端にあります石造りの灯台。「灯台の父」と呼ばれるリチャード・ヘンリー・ブラントン設計のブラントン灯台のひとつで、国の重要文化財にも指定されています。灯台の場所からは周防灘の好景観が望めます。
■白州灯台(しらすとうだい)
塔高:16.7m 初点灯:1873年9月
北九州市から5kmの沖合にあります白州岩礁に立つ白黒に塗り分けられました灯台で、1階部分が石造りで、2階、3階は鉄製になっています。1873年(明治6年)に木造の灯台が初点灯し、現在の灯台は1900年(明治33年)に作られた2代目になります。
□長崎県
■大瀬埼灯台(おおせざきとうだい)
塔高:16m 初点灯:1879年
五島列島福江島の西端にあります大瀬財の断崖の上に立つ灯台で、プラントン設計のプラントン灯台と言われていますが、現在の灯台は1971年に改築されたものになります。フェリーが発着する福江港からバイクで約1時間。駐車場までの道中に大瀬崎灯台展望台があります。映画「悪人」のロケ地でもあります。
■女島灯台(めしまとうだい)
塔高:10.6m 初点灯:1927年11月
五島列島の福江島から南西80kmの洋上にある男女群島の女島にある灯台です。映画「喜びも悲しみも幾歳月」の舞台の灯台のひとつで、日本で最後の灯台守が勤務していた灯台です(2006年に無人化)。
□大分県
■水ノ子島灯台(みずのこじまとうだい)
塔高:39.25m 初点灯:1904年3月
九州と四国の間を流れます豊後水道の中央にあります無人島の水ノ子島にある石造りの灯台で、離島の灯台としては日本一高い灯台で、石造の灯台としては出雲日御碕灯台に次いで日本で2番目の高さを、塔高として国内で3番目の高さを有します(※観光灯台を除く)。「新・喜びも悲しみも幾歳月」のロケ地でもあります。
□宮崎県
■都井岬灯台(といみさきとうだい)
塔高:15.3m 初点灯:1929年12月
野生馬で知られています都井岬にあります灯台で、標高240mの断崖に立っていますため、平均海面から灯火までの灯火標高は255.3mになります。中を上れる参観灯台のひとつで、灯台上部からは360度のパノラマを望むことが出来、好天時には種子島や屋久島の遠望も望めます。見学料300円。
■佐多岬灯台(さたみさきとうだい)
塔高:12.6m 初点灯:1871年10月
大隅半島の先端にあります佐多岬の先端から50m沖にあります大輪島に立つ灯台で、リチャード・ヘンリー・ブラントンが設計したブラントン灯台でしたが、太平洋戦争時に破壊され1950年に再建されました。離れた島の上にありますため灯台の麓には行けませんが、佐田岬公園(駐車場から遊歩道を歩いて約10分)から望むことが出来ます。近くに北緯31度線 モニュメントや、縁結びの御崎神社があります。佐多岬公園観光案内所、及びホテル佐多岬で佐多岬到達証明書を300円で販売しています。
□沖縄県
■平安名埼灯台(へんなさきとうだい)
塔高:24.5m 初点灯:1967年3月
沖縄県宮古島の南東の東平安名岬の突端に立つ灯台で、中を上れる参観灯台のひとつで、97段の螺旋階段を登りますと展望台に着き、都ブルーの綺麗な海を望むことが出来ます。見学料300円。