日本一の塔高を誇る、まさにキングオブ灯台の出雲日御碕灯台や、ツーリングライダー垂涎の角島大橋を渡った先にあります角島灯台、まだライダーが立ち寄る潮岬や室戸岬、足摺岬、佐田岬などの岬の突端にある灯台も多く、ツーリングの目的地となる灯台が多いのが特徴的なエリアです。また、各灯台からは、荒々しい日本海、穏やかな瀬戸内海、そして雄大な太平洋と、いろいろな表情の海原の好眺望を望むことが出来ます。
□京都府
■経ヶ岬灯台(きょうがみさきとうだい)
塔高:12.0m 初点灯:1898年12月
丹後半島の北端、経ヶ岬の断崖に立つ灯台で、灯火標高は148m。日本国内では5基の灯台しか用いていない、大型の第1等フラネルレンズを使用した第一等灯台です。灯台までの道中にある山頂展望台からは日本海の好眺望を望めます。
□和歌山県
■潮岬灯台(しおのみさきとうだい)
塔高:22.51m 初点灯:1873年9月
本州最南端の紀伊半島の南端の潮岬に立つ、灯台の父と呼ばれるプラントンによって設計して建てられた白亜の灯台です。中に入れる参観灯台で、灯台上部からは太平洋の大海原を望むことが出来ます。灯台の先には金比羅社や潮御崎神社があります。見学料300円。
□島根県
■美保関灯台(みほのせきとうだい)
塔高:14.0m 初点灯:1898年11月
島根半島の東端の地蔵岬に立つ石造りの灯台で、国の有形登録文化財に指定されています。無人灯台となる前は灯台職員の官舎だった隣接する建物は、現在、ビュッフェとして利用されています。世界の歴史的灯台100にも選ばれています。
■出雲日御碕灯台(いずもひのみさきとうだい)
塔高:43.65m 初点灯:1903年4月
出雲市の日御崎に立つ、日本で最も塔高が高い石造りの灯台です。全国に5基しかない第1等レンズを使用した第1灯灯台で、Aランクの保存灯台、及び世界灯台100にも選ばれています。また、参観灯台のため中に入れいますが、日本一高い灯台ということで上部まではかなり上ります。但し、そこから見える日本海の景色は素晴らしいです。見学料300円。
□広島県
■高根島灯台(こうねしまとうだい)
塔高:4.85m 初点灯:1897年5月
瀬戸内海に浮かぶ高値島北端の押寄鼻に立つ石造りの灯台です。塔高は4.85mと最小クラスながら、芸予諸島9灯台の一つに数えられています。手前の高台から灯台越しに瀬戸内海を望むことが出来ます。なお、高根島へは、しまなみ海道を生口島で下りて、生口島北西部の高根大橋を渡って行くこととが出来ます。
□山口県
■角島灯台(つのしまとうだい)
塔高:29.62m 初点灯:1876年3月
山口県の北西部の日本海に浮かぶ角島。本州から角島へと渡る角島大橋は、絶景地としてライダーに馴染みの高い橋ですが、その角島の北西の夢ヶ崎に立つ石造りの灯台で、日本には2基しかない無塗装の灯台です(もう1基は香川県の男木島灯台)。灯台の父と呼ばれるリチャード・ヘンリー・ブラントンの設計による最後の灯台で、国の重要文化財にも指定されています。灯台守の宿舎だった場所が、現在は資料館として復元されています。
□香川県
■男木島灯台(おぎしまとうだい)
塔高:16.0m 初点灯:1895年12月
瀬戸内海に浮かぶ離島の男木島の北端のトウガ鼻に立つ石造りの灯台で、日本に2基しかない無塗装の灯台のうちのひとつです(もう1基は角島灯台)。Aランクの保存灯台に認定されていて、映画「喜びも悲しみも幾年月」のロケ地となった灯台でもあります。男木島灯台資料館が併設されています。高松港から男木島まではフェリーがあり大型バイクで渡島も出来ますが、港から灯台までは舗装路ながら極狭路になりますため、原付などの小型バイクがお勧め。ちなみに港から灯台までは約2kmで徒歩30分ほどです。
□愛媛県
■佐田岬灯台(さだみさきとうだい)
塔高:18.0m 初点灯:1918年4月
四国の西端に延びています佐田岬半島の突端にある灯台です。灯台の駐車場から徒歩約20分で、道中には椿山展望台や、灯台から階段を下りて行ける最西端の御籠島展望所など好眺望地があります。また、周辺には戦争遺跡が点在しています。好天でしたら対岸の九州を望むことが出来ます。ちなみに、三崎(愛媛県)~佐賀関(大分県)のフェリー上からも灯台を眺めることが出来ます。
□高知県
■室戸岬灯台(むろとざきとうだい)
塔高:15.4m 初点灯:1899年4月
室戸岬の高台に立つ鉄製の灯台で、日本に5基しかない大型レンズを備えた第1等灯台のひとつです。灯火標高は154.7 m。近くに幕末の勇士の中岡慎太郎像があり、その先に海側に灯台に一番近い室戸岬駐車場があります。また、高台側の室戸スカイラインにも駐車場があり、灯台まではお寺の境内を歩きますが約300mです。但し、室戸スカイラインにあります室戸岬灯台入り口駐車場あたりからは太平洋の好眺望が望めます。灯台には太平洋戦争時に打ち込まれた機銃の弾の跡が残っています。
■足摺岬灯台(あしずりみさきとうだい)
塔高:18.1m 初点灯:1914年4月
四国の最南端の足摺岬に立つ白亜の灯台で、太平洋戦争時に破損し1960年に今のロケット型のデザインに建て直されました。近くには坂本龍馬像やジョン万次郎の像があるほか、足摺岬からはミシュランガイドで二つ星を獲得したt太平洋の好景観を望むことが出来ます。