全4県と東海エリアと同様に都道府県数が一番少ないエリアですが、轟九十九滝や御来光の滝、轟の滝など、絶景と言われる滝が多いエリアでもあります。また、愛媛県の雪輪の滝は、岩の上を滑落する渓流瀑のため落差こそありませんが、滝の長さは300mと国内有数の長さのある滝です。
1.大釜の滝 2.轟九十九滝 3.雨乞の滝 4.雪輪の滝 5.御来光の滝 6.龍王の滝 7.轟の滝 8.大樽の滝
■徳島県
76.大釜の滝(おおがまのたき)
滝両岸に100m超の岸壁 ★
釜ヶ谷川にある20mの滝で、透明度が高く美しい幅広の滝壺と、滝の両岸に100mを超える岸壁がそそり立っているのが特徴的な滝です。滝壺は15mと深く、大蛇が棲むという伝説があり、滝壺が釜のようなためその名がついたとも言われています。狭路を走る必要がありますが、バイクが止められる車道沿いの展望台から滝を望むことができます。滝そばの展望所には急な階段を5分ほど下る必要があります。
77.轟九十九滝(とどろきくじゅうくたき)
神様のいる滝 ★★〜★★★
徳島県の王余魚谷川にあります轟神社周辺にある滝の総称で、九十九とはたくさんという意味になります。酷道と言われます狭路でガレ道の国道193号線を通り、比較的整備された駐車場から鳥居をくぐり主瀑の落差58mの轟の滝(轟本滝)まで約400mで神社など参拝しつつ徒歩10分ほどで到着。岩に阻まれた間から見えます二本の流れ落ちる滝がとても神秘的です。本滝から最上部の鍋割の滝まで約1500m。石段などの遊歩道があり往復2時間もあればゆっくりと散策を楽しめますが、本滝の150m先にある二重の滝も風情がありますので、本滝と二重の滝を見て戻るという選択肢もありかと思います。但し、雨後など滑りやすいのでご注意を。赤い鳥居に苔むした石段などがあり神々しい場所です。
78.雨乞の滝(あまごいのたき)
風情ある夫婦滝 ★★★
落差45mで三段瀑の雄滝と27mの直瀑の雌滝からなる夫婦滝です。無料駐車場から遊歩道沿いに、うぐいす滝、不動滝、地獄淵、もみじ滝、観音滝などが楽しみながら雨乞の滝までは700m、徒歩約20分です。春夏秋冬と四季折々の表情が楽しめる風情のある美滝です。ちなみに、雨乞の滝から約30分進むと、卑弥呼伝説の残る悲願寺があります。
■愛媛県
79.雪輪の滝(ゆきわのたき)
300mの滑め滝 ★★★
滑床渓谷にあります一枚岩の緩い斜面を滑めながら流れる長さ300m、幅20mの渓流瀑で、駐車場から雪輪の滝までは遊歩道を歩いて1.2km、30分ほどで到着します。展望台からは80m部分の滝が雪輪のような波紋を描きながら滝壺に向かって流れていく優雅な様を見ることができます。
80.御来光の滝(ごらいこうのたき)
仁淀川源流にある三大難攻滝 ★★★★★
仁淀ブルーで有名な仁淀川の源流部の面河渓にある荒々しい柱状節理の岩を流れ落ちる落差102mの美麗な滝ですが、滝までのアクセスが大変で、百滝の中の三大難攻滝のひとつです。駐車場から滝までは約3時間で、渡渉や岩場をロープで登るなど、初めての人が滝まで安全に行けるルートが無いので、山登りや沢登りの経験者か経験者の同伴がお勧め。石鎚スカイライン中腹の長尾尾根展望台から滝が遠望できます。
■高知県
81.龍王の滝(りゅうおうのたき)
空海が修行した滝 ★★
高知県立公園梶ヶ森にあります落差20mの滝で、空海が修行した滝とも伝わっています。龍神様が祀られていることからその名がついたと言われ、周辺には古刹や樹齢数百年の老杉があります。駐車場から少し荒れた遊歩道を歩いて約10分で滝に到着します。
82.轟の滝(とどろのたき)
平家落人伝説が残る滝 ★★
高知県香美市にあります落差83mの三段瀑で、平家落人の玉織姫伝説が残る滝です。最上段の15mの滝壺が蒼く透き通り、岩の白さと相まって、絵画的なとても綺麗な風景を醸し出しています。駐車場から遊歩道歩いて300mで、徒歩5〜7分で展望台に着きます。ちなみに少し歩くと滝壺まで行けますが滝が大きいので、間近からですとその雰囲気を味わい辛いかもしれません。
83.大樽の滝(おおたるのたき)
4億年以上前の岩肌を流れる滝 ★★
落差34mの滝で、駐車場から整備された遊歩道を谷川を眺め歩いて500m、約15分で滝に到着します。樽の水わ、撒いたようなことからその名が名付けられたと言われますように豪快な滝です。滝の岩肌は4億年以上前の花崗岩で出来ています。橋上が撮影スポットになります。滝の上には大蛇が住んでいるという伝説が残る囲炉裏ヶ淵や中樽、上樽などの淵が点在していて悲恋物語の伝説も残っています。