近畿(日本の滝百選)

不動七重の滝(奈良県)

近畿エリアでは百選に14滝が選出されています。その中で兵庫県と奈良県は、都道府県別で2位の数を誇る4つの百選滝を有しています。特に奈良県は、日本3位の落差の中の滝をはじめ、百選には入っていませんが西の滝の200m、段瀑ですが落差160mの不動七重の滝、こちらも百選には入っていませんが、落差130mの分岐瀑の岩屋谷雄滝、三大難攻滝の双門の滝など、まさに滝の宝庫です。また、和歌山県には日本を代表します日本三名瀑のひとつ那智の滝があります。

1.八ツ淵の滝 2.金引の滝 3.箕面滝 4.原不動滝 5.猿尾滝 6.天滝 7.布引の滝 8.双門の滝 9.不動七重の滝 10.笹の滝 11.中の滝 12.那智の滝 13.桑ノ木の滝 14.八草の滝

■滋賀県

55.八ツ淵の滝(やつぶちのたき)

8つの淵が連なる ★★★★★

滋賀県の鴨川源流にある連なる8つの淵を持つ滝の総称です。一番落差があるのが貴船ヶ淵で落差30mで、ここまでで遊歩道はあるもののガリバー青少年村から鎖場や岩壁などを通り徒歩約40分、この先最奥部の七遍返し淵までは約30分かかります。渡河とかあり登山の装備は必須なので、立ち寄りでしたら比較的フラットな道程で行けます前半のハイライトの障子ケ淵まで行って戻るのがお勧めです。

■京都府

56.金引の滝(かねびきのたき) 

京都府唯一の百名滝 ★★

近畿自然歩道を歩いて見えます臥龍の滝、白竜の滝、そして主瀑の金引の滝を含む三つの滝の総称になります。主瀑の金引の滝は落差40m、幅20mで、巨岩の上を左右に分かれて水が落ちる華麗な滝です。狭い道を進んだ先にあります駐車場から遊歩道、及び石階段を上って徒歩約5〜10分と、アクセスは至便です。

■大阪府

57.箕面滝(みのおたき)

紅葉の景勝地

大阪府唯一の百名滝。落差33m、滝幅5mで、多くの観光客が訪ねます箕面公園内にあり、滝の間近の大日駐車場より整備された平坦な遊歩道を歩いて約10分で滝に到着し、滝壺の近くまで行けます。かつては修行の場として修験者たちが使っていたそうです。紅葉の景勝地でもあります。なお、猿にはご注意を。

■兵庫県

58.原不動滝(はらふどうだき) 

幸福の滝

★★

落差88mの三段瀑の男滝と、寄り添うようにある女滝の水が一緒の滝壺に落ちることから、幸福の滝とも呼ばれています。滝上に不動尊があることからその名がつきました。駐車場から整備された遊歩道を歩いて約10〜15分で滝に到着します。滝は滝壺よりも、吊橋の奥かえで橋から見た方が綺麗なようです。入場料200円。

59.猿尾滝(さるおだき)

滝の中に石仏やマリア像

★★

但馬三名爆にも数えられてます滝で、落差60mの2段瀑です。下の滝の景観が猿の尾に似ていることからその名がついたと言われています。滝の中に石仏やマリア像に見える岩があるパワースポットでもあります。駐車場から滝壺までは整備された遊歩道を歩いて10分弱。道中には猿尾茶屋があります。

60.天滝(てんだき)

但馬三名瀑

★★★

但馬三名瀑のひとつで、落差は98m。天滝渓谷駐車場から森林浴100選にも選ばれています天滝渓谷の渓谷美を楽しみつつ、夫婦滝や鼓ヶ滝(つつみがたき)、糸滝など、大小七つの滝を眺めながら、1.2km、徒歩約45分で天から降り落ちるように水が流れる天滝に到着します。

61.布引の滝(ぬのびきのたき) 

日本三大神滝

★★

神戸市にあります名水百選に選ばれています布引渓流にあります高さ43mで竜宮城に続いていると伝わります雄滝のほか、夫婦滝、鼓滝、雌滝の4つの滝の総称で、日本三大神滝のひとつです。新幹線の新神戸駅からほど近いとあって専用駐車場はありません。新神戸駅から北へ片道15分、往復30分で4つの滝を見ることができます。

■奈良県

62.双門の滝(そうもんのたき) 

到達難度最高クラスの三大難攻滝

★★★★★

奈良県天川村にある落差70mの滝で、鎖場、渡河、崖場など滑落事故も多い、百滝の中でも滝への到達難度が最高クラスの滝で、百選滝内の三大難攻滝のひとつです。熊渡の駐車スペースから滝見平までは約4時間30分かかります。初心者の入山禁止。要登山届け。滑落事故や救助の要請が多い場所でもあります。熊生息のため熊鈴必須です。

63.不動七重の滝(ふどうななえのたき)

連なる七つのエメラルドグリーンの滝壺

★または★★★★

落差約160mの七段瀑で、悪路ながら車で行ける場所から滝の全容を見ることができます。そこから透明度の高い前鬼川の川岸を歩き、途中からは山道を登り、900段もの階段を登り、2.3km、徒歩約50分で滝のすぐそばの展望台に着。7段の滝のそれぞれがエメラルドグリーン滝壺を持ちそこからまた下の滝壺へと連なり落ちる景観は壮大かつ神秘的です。

64.笹の滝(ささのたき) 

岩肌を伝う白糸の水

★★

落差32mの滝で、滝壺より流れ出て岩肌を伝い流れる白糸の水が綺麗な、神秘的な美しさがある場所です。狭路など狭い道を十数キロ走った先にあります駐車場から徒歩約10分。但し、鎖場を通ったり岩の下を潜ったりしますのでそれなりの服装は必須です。

65.中の滝(なかのたき)

日本3位の落差

★★★★

大台ヶ原ドライブウェイの終点にあります大台ヶ原駐車場より尾根伝いを歩き約1時間30分で着く滝見尾根より落差250mの中の滝の全容と、合わせて落差200mの西の滝が望める滝見台に到着します。まさに、圧倒的な迫力を目の前にすることができます。そこから両滝の滝壺まで行くことができますが、専門的な装備が必要となります。なお、大台ヶ原の大蛇嵓から僅かですが遠望することもできます。

■和歌山県

66.那智の滝(なちのたき)

ご神体の名瀑

日本三名瀑のひとつで、落差133m、滝幅13mの直瀑で、一段の滝としては日本一の落差を誇ります。熊野那智大社の別宮であります飛瀧神社のご神体でもあります。駐車場から徒歩5〜10分で滝を見ることができますが、参入料300円払い札を頂きますと、より近い場所から滝を見ることが出来ます。駐車場は滝付近に有料駐車場が何ヵ所かありますが、呼び込みも多いですので事前に止めやすい場所を確認しておいた方が現地で戸惑わなくていいかもしれません。なお、那智の滝の写真で有名な青岸渡寺は滝から徒歩15分ほどのところにあり急坂を上りますため、別途通行料800円が必要ですが無料の青岸渡寺駐車場に止め直すという選択肢もあります。熊野那智大社もここからほど近いです。また、熊野古道を少し味わいたいという方は、滝から2.5km(徒歩約35分)離れたところにあります無料の大門坂駐車場がお勧めです。

67.桑ノ木の滝(くわのきのたき)

滝の山水 

★★

桑ノ木渓谷にあります落差21m、幅広8mの滝で、上から落ちる水が途中の岩で乱された後に、横からまっすぐに落ちてくる水と合流するという、まるで滝の山水を見ているかのような秀麗で神秘的な滝です。特に駐車場が無く、滝の入口から平坦な遊歩道を歩き少し山道を上り徒歩15分ほどで滝に到着します。滝壺の近くまでも行けます。

68.八草の滝(はそのたき) 

幻の滝

日置川中流の山腹を流れ落ちる落差22mの滝で、雨量によって流水量も変わることから幻の滝とも言われています。特に滝壺も無く通常は水量も少ないため、上品な滝とも言えます。滝下まで徒歩25分ほどで辿りつけますが、崩落路や斜道などを歩く割にはたどり着いた時の達成感が薄いため、無難に対岸を走ります県道37号線沿いにあります八草の滝の展望所(駐車場なし)から滝の遠望を見るのがお勧めです。

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