□日本三景
江戸時代初期、儒学者の林春斎がその著書「日本国事跡考」において、三つの素晴らしい景観として、松島、天橋立、宮島を紹介しました。それが「日本三景」の始まりとされています。
□日本八景
中国の瀟湘八景にならって、1927年に新聞社などの主催により一般投票で選ばれた景勝地をもとに、著名人により最終決定された八か所の日本を代表する景勝地です。
□日本二十五勝
1927年に日本八景が選ばれた際に、惜しくも選に漏れた景勝地の中から選ばれた25の景勝地です。
□日本百景
1927年に新聞社等主催により行われた一般投票で選ばれた、日本を代表する100の景勝地。同投票では、まず、日本八景が選ばれ、そして、日本二十五勝が、最後に日本百景が選定されました。
□日本三景
1.松島(宮城県)

松島湾内外に浮かぶ約260余島、及びその周辺の地域。多島美を楽しめる松島四大観といわれる景色があります。
2.天橋立(京都府

宮津湾にある幅約20~170m、全長約3.6kmの砂洲で、約5,000本の松が茂っています。
3.宮島(広島県)

広島湾の北西部に位置する島で、島の中心に厳島神社があり、海上には朱塗りの鳥居と社殿が浮かんでいます。
□日本八景
1.狩勝峠(北海道)

南富良野町と北海道上川郡新得町の間にある峠。標高644mの展望台から十勝平野を一望できます。
2.十和田湖(青森県・秋田県)

青森県十和田市と秋田県鹿角郡小坂町にまたがる湖。国内で第3位の深さで、北東に約14kmにわたり奥入瀬渓流が延びてます。
3.華厳滝(栃木県)

日光にある高さ97mの直瀑。エレベーターで観瀑台に行けて、滝を間近に見ることが出来ます。
4.上高地(長野県)

飛騨山脈南部を流れる梓川上流の標高約1,500mの場所にある景勝地。大正池や河童橋などの名所があります。
5.木曽川(愛知県)

長野県から愛知県等を経て伊勢湾に注ぐ河川で、木曾三川の一つ。恵那峡や寝覚の床等の峡谷や渓谷があり、犬山城付近の渓谷は日本ラインと総称され、ライン下りが行われています。
6.室戸岬(高知県)

海岸は壮大な岩や奇岩が乱立し、亜熱帯性樹林や海岸植物が茂る岬。世界ジオパークに認定されています。
7.別府温泉(大分県)

市内各所に数百も温泉があり、日本一の源泉数、湧出量を誇ります。海地獄や血の池地獄ほか別府地獄めぐりなどの観光スポットもあります。
8.雲仙岳(長崎県)

島原半島中央部にそびえる山で、形の複雑さから、三峰五岳の雲仙岳とも言われています。
□日本二十五勝
1.大沼(北海道)

北海道南部にある周囲24kmの湖。駒ヶ岳の噴火によって河川が堰き止められて作られました。ラムサール条約登録湿地となっています。
2.袋田滝(茨城県)

大子町にある長さ120m、幅73mの滝で、冬には滝が凍る氷瀑になることがあります。
3.塩原温泉(栃木県)

那須塩原市にある温泉郷で、11ある温泉の総称。紅葉の名所の塩原渓谷やもみじ谷大吊橋などの名所があります。
4.利根川(千葉県)
