日本百景

1927年に新聞社等の応募による一般投票等で選定された日本八景。その場所以外から選ばれた日本を代表する景勝地です。但し、富士山と日本三景(松島、天橋立、宮島)と寺院や橋などの人工的名勝は除かれています。なお、現在では諸々の要因で選定当時とは様相が変わってしまっている場所も多いようです。

北海道

洞爺湖

広大な北海道ですが、昭和2年の選定ということでまだまだ知られていない景勝地も多かったことから、洞爺湖、層雲峡、登別温泉の3か所のみが選定されています。

東北

猪苗代湖

風光明媚な場所が多い東北。男鹿半島や田沢湖、鳥海山などが選ばれています。

関東

尾瀬沼

中禅寺湖や尾瀬、長瀞、高尾山などが選ばれています関東。現在も多くの方々が訪ねる景勝地が名を連ねています。

甲信越・北陸

長野駒ヶ岳

日本の尾根ということで、駒ヶ岳や八ヶ岳などの山岳地や、山中温泉や芦原温泉などの温泉が多いのが特徴。ただ、当時の選定地は現在の人気景勝地とは違う場所が多いのにも時代の流れが感じられます。

東海

沼津湾(千本松原静浦)

沼津湾や日本平など静岡県に8か所も選定された場所があり、やはり今も昔も富士山を背景とした景勝地の強さを感じます。その他に、岐阜県の恵那峡や三重県の目四十八滝など、今も人気な景勝地が選定されています。

近畿

大台ケ原

世界遺産を多く有する京都・奈良ですが、日本百景は寺院が除かれているため、歴史的な川や山が多く選定されています。ある意味辺境の地であります奈良県の大台ケ原が、昭和初期がら景勝地と認められていたのも驚きです。

中国

三段峡

広島県を中心に3つもの峡谷が選定されています中国地方。千光寺山や下津井海岸など瀬戸内海を望む景勝地も選ばれています。

四国

祖谷渓

今も人気の祖谷渓や寒霞渓など、3つもの渓谷が選定されています。観光地が数多くある高知県からの選定がないのには驚きです。

九州

神都高千穂峡

九十九島や高千穂峡など、今も人気の高い景勝地が選定されていて、また、大分県からは二つの高原が選定。阿蘇がある熊本県からは、日本二十五勝に二か所選定されているからか、百選の方では選定が無しです。

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