全日本ロードレース選手権 JSB1000 中須賀克行選手が2021年から3連覇、通算12回目のチャンピオンを獲得

2023年9月24日(日)、岡山県の岡山国際サーキットで全日本ロードレース選手権・第7戦スーパーバイクレース in 岡山が開催され、「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」から「YZF-R1」で国内最高峰のJSB1000に参戦する中須賀克行選手が今季9勝目をあげ、2021年から3連覇、通算12回目となるチャンピオンを獲得しました。またヤマハ発動機株式会社にとっては、2018年以来、6年連続での(中須賀選手5回、野左根航汰選手1回)チャンピオン獲得となります。

 今シーズンの中須賀選手は、モビリティリゾートもてぎでの開幕戦で2勝をあげ、2021年の開幕戦から続く連勝を24に伸ばす最高のスタートを切りました。続く鈴鹿サーキットでも2勝し4連勝と、ライバルとなるチームメイトの岡本裕生選手に20ポイントのリードを築きました。
 第3戦スポーツランドSUGOのレース1は、岡本選手に初優勝を許して2位と、2021年からの連勝記録は26でストップしましたが、プレッシャーから解放された中須賀選手は続くレース2で5勝目。さらにモビリティリゾートもてぎでの第5戦では、中須賀選手が6勝目をあげた一方で、岡本選手が転倒したことから、その差は45ポイントに拡大しました。
 第6戦オートポリスでは、2レースとも岡本選手との超接近戦の末に中須賀選手が勝利し、その差を55ポイントとしてチャンピオンに王手をかけました。

 迎えた第7戦岡山国際では、土曜日に中須賀選手がコースレコードを塗り替えてポールポジションを獲得。決勝では岡本選手との全ラップにわたる激戦を制して今季9勝・通算85勝目をあげると同時に、通算12回目となるチャンピオンに輝きました。
 今シーズンの全日本ロードレース選手権は、10月14-15日、鈴鹿サーキットで開催される第55回MFJグランプリのみとなりましたが、「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」は、2020年の開幕戦から続く連勝(第7戦終了時:41連勝)を継続すべく、引き続き全力で勝利を目指します。

中須賀克行選手談
「事前テストで岡本選手の調子がかなりいいことはわかっていたので、厳しい戦いは予想していました。だから、まず前に出ることを心がけて、スタートには本当に集中したし、序盤から速いペースでプレッシャーをかけるしかないとも思っていました。結果的にそれができて満足しているし、勝ってチャンピオンを獲るというかっこいい決め方ができたので本当にうれしいです。
シーズンがはじまる前に、岡本選手は強敵になると思っていましたが、本当に一戦ごとに速くなり、こちらが驚くほどでした。でも彼の成長が、自分を成長させてくれました。レースなので、切磋琢磨できるライバルがいるのは本当に重要だと思ったし、岡本選手との戦いの中で自分ももっと速くなれると確信を持てました。
今年、スポーツランドSUGOのレース1で岡本選手に負けてしまいましたが、勝ち負けがあるから成長できると思っています。彼がいてくれたから、強い形でチャンピオンが獲ることができたし、これから岡本選手がもっともっと速くなれば、こちらもさらに進化していけると思っています。
最終戦の鈴鹿が残っているので、まだ気を緩めることはできませんが、その最終戦ではさらにいいレースをお見せできるようがんばります。そして、応援していただいているすべての皆さまのおかげでチャンピオンを獲得できました。心から感謝します」

吉川和多留監督談
「中須賀選手にとっては12回目のチャンピオンですが、本当にすごい記録を打ち立ててくれたものだと感嘆しています。そして、例年以上に中須賀選手はシーズンを通して強くなりました。その要因の一つが、紛れもなく岡本選手の成長です。
これまで中須賀選手が岡本選手にいろいろなことをレクチャーしてくれたおかげで今の岡本選手があります。そしてその力は中須賀選手に届くところにまできています。しかし中須賀選手も、岡本選手の走りを見て、いろいろなトライを繰り返し今なお成長を続けています。お互いの切磋琢磨によって、チームは最高の状態にあると言っていいと思います。
今大会で、中須賀選手がチャンピオンを獲得し、応援していただいている皆さまに最高のご報告ができることを大変うれしく思います。しかし、まだ最終戦が残っていますので、気を緩めることなく、しっかりと戦います。最後までご声援をよろしくお願いします」

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