九州からは、ライダーに人気の阿蘇を含めてなんと12ルートもご紹介いたします。海に山にと見どころがたくさんあります九州。特に南部は温暖で、冬でもツ-リングを楽しむことができます。神話の地の高千穂や、世界遺産にも登録されました潜伏キリシタンの地の島原・天草、日本三大奇勝の耶馬渓や九州南部の大隅半島と薩摩半島の両半島まで、それぞれの場所ならではのツーリングが楽しめます。高速も網羅されてはいますが、西海や天草、大隅、薩摩の両半島などは高速が伸びておらず、特に海岸線を走りますと思っている以上に距離が増えますので、訪ねる前に実際にツーリングするルートの距離を確認して客観的に距離感を把握されておかれることをお勧めいたします。
①唐津・呼子 ②平戸・生月島 ③長崎・外海 ④雲仙 ⑤天草 ⑥耶馬渓 ⑦阿蘇・由布岳 ⑧高千穂・椎葉村 ⑨日南 ⑩霧島・桜島 ⑪大隅半島 ⑫ 薩摩半島
□唐津・呼子
イカと棚田と日本三大松原
日本三大松原の虹の松原から唐津を通り、国天然記念物の七ツ釜や日本の棚田100選にも選ばれています浜野浦の棚田などがある東松浦半島を周遊して、伊万里へと抜ける佐賀県西部を走るルートです。このルートは特に棚田が多く、棚田好きにはたまらないエリアです。ですので時期的には田んぼに水が張られる4月下旬から5月上旬が見頃で周遊時です。宿泊ツーリングでしたら、この後の「平戸・生月島」ツーリングと続けて回ることも出来ます。
□平戸・生月島
本土最西端の地と日本随一の多島美
伊万里から平戸島と渡り、そしてライダーに人気の生月島を周遊し再び本土に戻り、本土最西端の神崎鼻、多島美を堪能できる九十九島を巡る贅沢なルートです。雰囲気のある教会も多く、どの教会を見るか、また見どころや展望所も多いので、各展望台などの滞在時間によって1日で回るか1泊2日で回るか変わってくるルートかと思います。
□長崎・外海
潜伏キリシタンのと日本三大夜景
佐世保から長崎半島の平戸、外海と周り、長崎市街を巡るツーリングルートです。自然の景観というよりも教会などの史跡巡りが多いですが、過日、世界遺産に認定されました潜伏キリシタンの生活を知ったり、戦争遺跡や坂本龍馬、長崎など、歴史を学べるツーリングルートでもあります。もちろん、五島灘などの大海原の好景観が望める展望台や海岸なども巡ります。
□雲仙
自然の息吹を感じる場所
島原半島の雲仙を巡るルートです。諫早から島原半島の南側の海沿いを走り雲仙温泉へ。そして仁田峠循環道路を走り、海沿いの周遊ではなく内陸部の雲仙グリーンロードを走りながら雲仙普賢岳を周遊するルートです。やはり中心は雲仙普賢岳の景観で、その好眺望が望める展望所を周りつつ島原の歴史を感じとる、体感的なツーリングルートです。
□天草
天草四郎と天草五橋
熊本県の西部にあります天草諸島。天草五橋をはじめ、橋により点在している島が繋がっています。天草と言いますと、天草四郎や潜伏キリシタンのイメージがありますが、天草諸島の景観を含めて自然の景観も多くあり、ツーリング的にもキリシタン文化と自然の景色を巡るプチ異世界感を楽しめるルートです。但し、高速が繋がっていないこともあり、また渡船にも乗るということで天草を巡るとしましたら少なくとも現地で宿泊は必須になると思います。
□耶馬渓
日本三大奇勝と日本の棚田百景、そして日本の滝百選を巡る
日本三大奇勝であり、日本新三景にも選ばれています景勝地の耶馬渓を中心に、日本の棚田百選の両合棚田、そして日本の滝百選の西椎屋の滝、 東椎屋の滝を周るツーリングルートです。山深い道を通るルートで、爽快路や展望台は少ないですが、日本を代表する景観や日本の原風景を楽しむことができます。但し、紅葉時はとても綺麗ですが渋滞必至ですのでご注意を。
□阿蘇・由布岳
雄大な阿蘇を走る!
やまなみハイウェイやミルクロードなどの爽快な道々や大観峰をはじめとします好景観が望める展望台の数々と、まさに北海道や信州と並ぶライダー人気の高いツーリングエリアです。今回は、別府から由布岳、阿蘇と巡り熊本へと抜ける定番のツーリングルートをご紹介。かなり展望台も多くご紹介していて、各々巡ると爽快な走りを中断しがちになってしまいますので、セレクトして、阿蘇ならではの楽しい高原道路の走りを楽しまれることをお勧めいたします。
□高千穂・椎葉村
神話と日本三大秘境
日本の神話の地であります高千穂から日本三大秘境にも数えられます椎葉村へと回る秘境系の周遊ルートです。九州中央部の九州山地内を走りますが、国道や県道メインのため酷道走行はほぼ無く走りやすいルーティングになっています。また、諸塚山スカイラインにも立ち寄り爽快な走りも楽しめます。但し、総走行距離が200kmありますため、寺社巡りや展望台巡り、そして高千穂峡の観光などでの時間経過にはご注意を。
□日南
フェニックスのシーサイドロードを走り南国感を満喫する
青島や堀切峠、そして鵜田神宮、都井岬と宮崎県南部の南側の日南海岸沿いを走るシーサイドツーリングルートです。フェニックス並木などもあり温暖で南国感を満喫できるルートです。海が綺麗な海岸が多く点在していますので、事前に立ち寄り優先順位を確認しておくのがお勧めです。また、海沿いということでルート沿いには地元海産物などが食せます食堂が点在していますので、こちらも事前にご確認されて行かれた方が良いかもしれません。
□霧島・桜島
火山ガスと火山灰。日本有数の走行注意の火山地帯
九州の南部にあります霧島山と桜島という二つの活火山を巡るルートです。噴火警戒レベルによっては立ち入り禁止や通行止めになることがありますので要注意を。逆に溶岩原や硫黄の噴霧などを間近に見られて、自然の息吹を感じられる場所です。また、両山とも秀峰のため展望台は数多くあり、ある程度、事前に行く展望所を抜粋してから訪ねないと、現地でどこを周ろうか迷ってしまうこともありますのでご注意を。
□大隅半島
日本本土最南端の地は遠かった…
日本本土最南端の地があります佐多岬のある鹿児島県の大隅半島。実は、石川県の能登半島よりも広く高速も南まで続いていないため、200km以上下道を走るルートにはなりますが、ほとんどが国道の走行のため、1日で周遊することも可能です。見どころは佐多岬や雄川の滝ですが、海沿いを走りますため、綺麗な海岸も多く、事前に立ち寄りたい海岸スポットを調べておくことをお勧めいたします。
□薩摩半島
開聞岳と桜島の眺望を望みながら走る
南薩 南薩縦貫道の谷山ICから薩摩半島を海沿いに周遊するルートです。総走行距離は215kmもありますが、開聞岳の眺望ポイントが多く、立ち寄りスポット(&チェックポイント)が計73か所と全ツーリングルートの中で最も多いこともありますので、展望台や立ち寄りスポットをセレクトすれば、酷道走行部も少ないですので1日で回ることも可能です。また、走りのお勧めは指宿スカイライン。有料道路ですが錦江湾に浮かぶ桜島の好眺望も望めまて、爽快な走りを楽しめます。