首都圏ライダーに馴染みの深い、犬吠埼灯台や観音崎灯台のほか、ツーリングで人気の御前崎や禄剛崎、伊良湖岬にある灯台などが選出されていますので、ツーリングの目的地にもなる灯台が多いのが特徴なエリアです。また、三重県からは北海道に次ぐ基数(4基※同数で青森県)の灯台が選出されています。
□千葉県
■犬吠埼灯台(いぬぼうさきとうだい)
塔高:31.30m 初点灯:1874年11月
銚子市の犬吠崎に立つ白亜の灯台で、世界灯台100選、及びAランク保存灯台に選定され、また国の重要文化財にも指定されています。日本の灯台の父と言われますヘンリー・ブラントンが設計したブラントン灯台のひとつです。関東で最も早く初日の出を見られる場所で多くの人が集まります。白い丸型の郵便ポストが設置されています。見学料300円。
■野島埼灯台(のじまさきとうだい)
塔高:29.0m 初点灯:1870年1月
千葉県の野島崎に立つ八角形の灯台で、国の登録有形文化財に燈籠されています。1870年1月19日に、神奈川県の観音崎灯台に次いで日本の洋式灯台としては2番目に点灯されました。中に入れる参観灯台のひとつ。灯台のある野島崎にはいろいろな史跡や碑がありますので、是非、ぷらぷらとされるとこをお勧めします。見学料300円。
□神奈川県
■観音埼灯台(かんのんさきとうだい)
塔高:19.0m 初点灯:1869年2月
三浦半島の東端にあります観音崎に立つ灯台で、日本最初の洋式灯台として1869年(明治2年)に初点灯しました。但し、地震により2度再建され、現在の灯台は1925年建設の3代目になります。周囲の観音崎公園には首都防衛のために作られた多くの戦争遺跡が残っています。見学料300円。
□新潟県
■姫埼燈台(ひめさきとうだい)
塔高:14.2m 初点灯:1895年12月
佐渡島の両津湾の南側、姫崎の突端に建つ灯台で、現役の鉄造灯台としては日本最古の灯台になり、世界灯台100選にも選ばれています。灯台の近くに姫埼燈台館という無料の資料館があり、また、灯台の先が姫崎キャンプ場になっています。
□石川県
■禄剛埼灯台(ろっこうさきとうだい)
塔高:12.0m 初点灯:1883年7月
能登半島の突端に建つ白亜の灯台で、灯台自体の高さは12mですが、海抜50mほどの断崖絶壁が続く場所の上にあることから灯火標高は48mになります。禄剛崎は、海から昇る朝日と、海に沈む夕陽が同じ場所でみれることで有名な場所で風光明媚な景観が望めます。灯台の近くには「日本列島中心の碑」があります。
■大野灯台(おおのとうだい)
塔高:26.4m 初点灯:1934年3月
金沢市の大野港入口に立つ四角形の灯台です。1878年(明治11年)に、大野町の住人で船主の浅勘七が私財を投じて作ったのが同灯台の始まりです。埋立地が出来たため、現在は海からは離れた場所に立っていて、灯台周辺から海は望めません。近くに松林があり、好天でしたら灯台の白と松の緑と空の青のコントラストが綺麗です。
□静岡県
■石廊埼灯台(いろうざきとうだい)
塔高:11.38m 初点灯:1871年10月
伊豆半島の最南端の石廊崎に立つ灯台で、太平洋のパノラマの景観を望むことが出来ます。近くに観光船乗り場の駐車場と石廊崎オーシャンパークの駐車場がありますが、同じ駐車料金でオーシャンパークの方が近いのでお勧めです。同駐車場から灯台までは徒歩15分ほどですが急な階段も上ります。灯台の先には石室神社や熊野神社があります。
■神子元島灯台(みこもとしまとうだい)
塔高:23.0m 初点灯:1871年1月
伊豆半島の下田港沖11km先にあります無人島の神子元島に立つ灯台で、日本最古の洋式石造灯台の現役の灯台で、世界の灯台100選にも選ばれています。もちろん、渡船で渡らない限り訪れられませんが、爪木崎や龍宮窟のあたりから好天なら遠望で見ることも出来ます。
■御前埼灯台(おまえさきとうだい)
塔高:22.47m 初点灯:1874年5月
静岡県の御前崎の高台に立つ灯台で、灯台の父と呼ばれるブラントン設計によるブラントン灯台のひとつです。Aランク保存灯台に指定され、塔内を見学することも出来ます。好天時には富士山を望むことが出来ます。見学料300円
□愛知県
■伊良湖岬灯台(いらごみさきとうだい)
塔高:14.8m 初点灯:1929年11月
渥美半島の先端に立つ白亜の灯台で、近くにあります恋路ヶ浜とともに恋人の聖地に選定されています。道の駅伊良湖クリスタルボルト、または恋路ヶ浜駐車場から海沿いの遊歩道が周遊していてその最先端に灯台が立っていて、神島の遠望も望めます。
□三重県
■神島灯台(かみしまとうだい)
塔高:11.0m 初点灯:1910年5月
渥美半島と志摩半島を結ぶ伊良湖水道上にあります小島、神島の東の高台にある灯台です。神島は三島由紀夫の小説「潮騒」の舞台ともなった島で、三重県の鳥羽マリンターミナルより定期船(約40分)が、伊良湖港からは不定期船(約20分)が出ています。
■菅島灯台(すがしまとうだい)
塔高:9.7m 初点灯:1873年7月
志摩半島の先、鳥羽市の沖合にあります菅島の東にある白亜の灯台で、日本最古の現役の煉瓦造灯台です。菅島までは鳥羽マリンターミナルから定期船で約15分。Aランク保存灯台。国登録有形文化財。
■安乗埼灯台(あのりさきとうだい)
塔高:12.7m 初点灯:1873年4月
志摩半島の安乗岬の突端に立つ四角形の灯台です。上れる灯台のうちのひとつで、灯台の上から太平洋の好眺望を望めるほか、条件がそろえば富士山の遠望を望むことが出来ます。近くには安乗埼灯台資料館があります。見学料300円
■大王埼灯台(だいおうさきとうだい)
塔高:22.5m 初点灯:1927年10月
志摩半島の大王崎に立つ、内部に入れる参観灯台です。灯台の上からは太平洋を一望できるほか、大王の町並みを見下ろすことが出来ます。専用駐車場がなく近くの有料駐車場から歩きます。道中には昭和テイストな真珠のお店がポツポツと若干寂しく軒を並べてます。周囲に九鬼城跡や須場の浜などの見どころがあります。見学料300円