東海(日本の滝百選)

白糸の滝(静岡県)

エリア的には4県と都道府県数は少ないですが、都道府県別で第2位の4滝が選出されました岐阜県のほか、静岡県や三重県も3滝ずつ選出されていて、エリアでは11滝が選ばれています。100mを超える直瀑はありませんが、段瀑では三重県の七ツ釜滝が落差120mを誇るほか、百選には選ばれませんでしたが、静岡県の不動の滝(150m)や福養の滝(130m)、岐阜県のニコイ大滝(120m)などがあります。その中で、やはり観光百選の滝の部で1位を獲得したことのある静岡県の白糸の滝は、落差20mながら幅200mに渡り幾重もの滝が流れ落ちる優雅な景観を魅せてくれて、世界遺産にも登録されています。

1.根尾の滝 2.平湯大滝 3.養老の滝 4.阿弥陀ヶ滝 5.安部の大滝 6.浄蓮の滝 7.白糸の滝 8.音止の滝 9.阿寺の七滝 10.布引の滝 11.赤目四十八滝 12.七ツ釜滝

■岐阜県

44.根尾の滝(ねおのたき)

飛騨三大名瀑 ★★★★

岐阜県下呂市にあります63mの直瀑で飛騨三大名瀑のひとつです。巌立峡から未舗装林道を進んだところにあります駐車場から整備された遊歩道を歩いて約2.4km、1時間ほどで神秘的な美しさの滝に着きます。道中には溶岩で出来た大岸壁のあまどり岩のほか、エメラルドグリーンの滝壺が綺麗な三ツ滝やあかがねとよ滝、唐谷滝もあります。同滝があります小坂町には多くの滝があり、いろいろな滝巡りのコースが紹介されています。

45.平湯大滝(ひらゆおおたき)

武田軍伝説が残る滝 ★

飛騨三大名瀑のひとつで、落差は64m、滝幅が6m、水量が多くて豪快な滝です。冬には滝が氷り、結氷まつりが開催されます。手前の駐車場のほか、奥に進みますと滝が見える滝見展望広場があり、滝を絡めてバイクを撮る事ができます。そこから徒歩3分ほどで滝の全容を望める展望台に着きます。飛騨攻略で疲弊して平湯大滝付近で動けなくなった武田ね山県昌景軍が、白い猿に平湯温泉に導かれて疲弊を回復したという伝説が残る場所です。

46.養老の滝(ようろうのたき)

お酒に変わった滝の水伝説 ★★★

四季折々の景観を楽しめます養老公園内にあります、落差32m、幅4mの雄麗な滝です。養老の滝・菊水泉として、名水百選にも選ばれています。公園駐車場から風情のある橋を幾つか渡り約1.2km、徒歩30分で滝に到着します。滝の水がお酒に変わったという親孝行の孝水物語の伝説があります。

47.阿弥陀ヶ滝(あみだがたき) 

流しそーめんが名物 ★★

落差約60m、幅3mの滝で、滝行の地でもあります。遊歩道があり、無料駐車場から約10分ほどで滝壺の近くまで行けます。また滝の裏側にも行くことができます。周辺には名物の流しそーめんのお店もあります。

■静岡県

48.安部の大滝(あべのおおたき)

駿河随一の滝 ★★★

静岡市の安部川源流にあります落差80mの直瀑で、梅ヶ島温泉の駐車場から1.2km、幾つかの吊橋を渡る遊歩道を歩き約45分で滝に到着します。水しぶきを浴びるほどの迫力のある滝を間近に見ることが出来ます。駿河大滝とも呼ばれてます。

49.浄蓮の滝(じょうれんのたき) 

わさび田が広がる ★★

伊豆半島にあります落差25m、幅7mの滝で、無料駐車場から整備されてますが200段以上階段を下りて約10分で滝に到着します。滝壺の下にマス釣り場かあったり、渓流沿いには天城名物のわさび田が広がり観光的にも楽しめるところです。駐車場には伊豆の踊り子の銅像があります。

50.白糸の滝+音止の滝(しらいとのたき+おとどめのたき)

観光百選滝の部1位 ★★

白糸の滝
音止の滝

落差20m、幅200mと幅広く富士山の地下水が幾筋にもなって流れ落ちる華麗な白糸の滝。昭和25年の観光百選滝の部で1位に選ばれています。また、そばにある音止の滝は落差25m、幅5mの豪快な滝で、日本三大仇討ちの曽我兄弟の仇討ちの密議時に、滝の音で話しが聞けないので神に念じたところ滝の踊り子が止んだことがその名の由来になっています。有料駐車場(200円)から売店脇道を通り音止めの滝壺まで5分、そこから階段を下りてさらに5分で白糸の滝に着きます。

■愛知県

51.阿寺の七滝(あてらのななたき) 

陰陽師 安倍晴明が修行した滝 ★★

愛知県新城市にあります、落差62mの七段の滝で、陰陽師の安倍晴明が修行した滝だと伝わっています。有料の七滝口駐車場から、ほぼ平坦な散策路を歩いて15分ほどで滝に到着します。7段のうち、第2と第5に数メートルの滝つぼがある華麗な滝です。

■三重県

52.布引の滝(ぬのびきのたき)

熊野信仰修行の滝 ★

三重県熊野市にある落差53mの四段の滝で、水が大巾の白布を垂らしたように音もなく飛沫もたてず流れ落ちる様からその名がついたと言われています。まさに白布のように静かに水が落ちる風情のある滝で、道路沿いからも見れますが、少し先の階段から下に降りますと滝壺に行けます。なお、駐車場はありません。熊野信仰の修行として四十八ケ山秘所行場の1つに数えられる滝です。

■三重県

53.赤目四十八滝(あためしじゅうはちたき)

23瀑の滝の総称 ★★★★

約4kmに渡って続く赤目四十八滝渓谷を織りなす滝川にあります23爆の滝の総称で、駐車場から約4kmで徒歩約3時間(片道1時間30分を往復)の回遊路は遊歩道になっています。それらの滝の中でも落差30mの布曳滝や同滝を代表する岩を挟んで二つに流れ落ちる荷担滝ほか、不動滝、千手滝、琵琶滝は赤目五瀑と言われています。駐車場から900mまでのところに不動滝、千手滝、布曳滝がありますので、そこでUターンするのもありかと思います。

54.七ツ釜滝(ななつがまたき)

日本三大渓谷にある滝 ★★★★★

日本三大渓谷の大杉谷にある七段の滝で、落差は120mで滝幅は15m。七つの滝と七つの滝壺が連続する名勝です。登山口駐車場から七ツ釜滝までは6.9km、徒歩5時間以上の道程で滑落事故も多く、地元の方は「初心者のみの入山は不可。必ずベテランと一緒に入山するように」と呼びかけています。なお、展望所からは下の4段目から6段目のみが見えて、上の3段は見ることができません。

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