日本の四極

四極とは東西南北の四つの方向の端のことで、ツーリングでいうところの日本の各エリアの東西南北端で、ツーリングの目的地ともなっている場所です。

宗谷岬(北海道)

日本固有の領土としての北方四島や、南方の小島の沖ノ鳥島など、日本というくくりで四極を見ますと全て離島になり、バイクツーリングとしては到達不可能な場所なため、ここではバイクで行ける各所の四極をご紹介致します。

□日本の本土の東西南北端

北海道、本州、四国、九州の4島を本土とする場合と、それに沖縄本島を加えて本土とする場合があります。バイク的に沖縄は陸続きにはなってはいませんが、フェリーやレンタルバイクを使えば、バイクに乗って到達することは出来ます(但し、沖縄本島では到達証明書は発行していないようです)。本土の四極(沖縄本島を除く)を到達し、東西南北の4ヶ所全ての各市町村の役場が発行しています到達証明書を集めますと、裏面が一枚の踏破証明書となります。なお、各市町村で到達証明書が発行される場所は、変更になる場合もあり、また配布(販売)時間もありますので、事前に各自治体役所に確認されることをお勧め致します。また、一部売店などで別途観光用に販売しているものとは違いますためお間違いなきよう(但し、同所に行った証明できるものを各役所の担当窓口に送りますと。証明書は発行してくれるようです)。

■最北端:宗谷岬(北海道)

宗谷岬(北海道)

・日本本土最北端到達証明書発行場所:稚内市役所、稚内市役所 宗谷支所、稚内市観光案内所

北海道最北の地であり、そして日本本土の最北の地として多くのライダーが集まる最北の場所です。函館港から653kmで約9時間かけて到着します。簡易的な到達証明書を宗谷岬の近くの各売店にて販売しています(100円)。 

■最南端:荒崎(沖縄県)※沖縄本島を含める場合

荒崎(沖縄県)

沖縄最南端で平和創造の森公園の近くで、荒崎海岸の南端にある岬です。最寄りの公道から特に遊歩道も無く、ゴツゴツとした岩場を歩いて行きますので履物にはご注意を。特に碑などはなく、カサカンジャーという岩塊がポツンとあります。

■最南端:佐多岬(鹿児島県)※沖縄本島を含めない場合

佐多岬(鹿児島県)

・日本本土最南端到達証明書発行場所:南大隅町役場、ホテル佐多岬、佐多岬観光案内所

鹿児島県の大隅半島の最南端にある岬で、近くには野生馬も放牧されています。2018年にリニューアルして、佐多岬公園内に観光案内所が出来て、到達証明書がもらいやすくなりました。東九州自動車道 鹿屋串良JCTより約88km(1時間50分)。

■最東端:納沙布岬(北海道)

納沙布岬(北海道)

・日本本土最東端到達証明書発行場所:根室市役所、根室市観光協会、根室市北方領土資料館

北海道の最東端であり、日本の最東端でもあります納沙布岬。道東自動車道の釧路別保ICから135km(2時間10分)、苫小牧フェリーターミナルから445km(6時間)、函館港から690km(9時間20分)と気が遠くなるような場所にあります。岬からは北方領土の歯舞諸島や国後島を見ることが出来ます。

■最西端:大嶺崎(うふんみざち)(沖縄県)※沖縄本島を含める場合

那覇空港の浜(沖縄県)

最西端は厳密には那覇空港の最西端になりますが、埋立地である空港を除きますと大嶺崎という瀬長島の対岸の、那覇空港の付け根の大嶺地区の西端になります。なお、残念ながら到達証明書は発行されていないようです。ちなみに近くの沖縄空港駅は、日本最西端の駅になります。

■最西端:神崎鼻(長崎県)※沖縄本島を含めない場合

神崎鼻(長崎県)

・日本本土最北端到達証明書発行場所:小佐々支所、小佐々地区コミュニティセンター、佐世保観光情報センター、矢岳簡易郵便局、道の駅させぼっくす99、九十九島波の道~本土最西端直売所の売店、おさかな広場内の売店

佐世保市の九十九島の南にあります岬で、神崎鼻公園駐車場から歩いてすぐ。九十九島の好景観も望めます。西九州自動車道の佐々ICから約11km(20分)

□北海道の東西南北端

■北海道の最北端:宗谷岬

日本最北端到達証明書は発行されていますが、北海道最北端到達証明書は発行されていないようです。日本最北端到達証明書が、北海道最北端到達証明書の代わりになるということですね。

■北海道の最南端:白神岬

白神岬

・北海道最南端到達証明書発行場所:道の駅 北前船松前

白神岬から国道228号線を西上し、約9.4km先にあります「道の駅北前船松前」で木製の到達証明書を販売しています。

■北海道の最東端:納沙布岬

宗谷岬と同様、北海道最東端到達証明書は発行されていないようですので、日本最東端到達証明書が、北海道最東端到達証明書の代わりになるようです。

■北海道の最西端:舟隠、または尾花岬

北追岬(奥尻島)※北海道最西限の碑

北海道の最西端と言われています舟隠、及び尾花岬ともに通常の交通手段(バイク含む)で訪ねることは困難な場所です。北海道本土からフェリーの乗って上陸出来る離島として、本土の規定からは離れますが、舟隠や尾花岬の西の沖にあります奥尻島のに西端の北追岬を北海道の西端として訪ねるのもありかもしれません。ですので、もちろん北海道最西端到達証明書も発行されていません。

□本州の東西南北端

本州でも、四極を周り、その到着(訪問)証明書をコピーして下関市総合政策部企画課に送ると、本州四端踏破証明書がもらえるそうです。

■本州の最北端:大間崎(青森県)

大間崎(青森県)

・本州最北端到達証明書発行場所:大間観光土産センター土門商店浜乃屋商店

大間といえばマグロということで、本州最北端の地の碑の横にはマグロのオブジェがあります。下北半島には高層が通っていませんため、東北縦貫自動車道の七戸ICから約120km(2時間)かけて下北半島を縦断する必要がありますが、実は距離的には津軽半島の蟹田港から下北半島の脇野沢港までフェリーに乗って、下北半島を北上する方が短いです。なお、大間からは函館行きのフェリーも出ています。

■本州の最南端:潮岬(和歌山県)

潮岬(和歌山県)

・本州最南端到達証明書発行場所:潮岬観光タワー、南紀串本観光協会

昔は陸の孤島とも言われるほどの遠方地でしたが、高速道路が伸びたことで行きやすくなりました。紀勢自動車道すさみ野インターチェンジから約27km(30分)、もしくは紀勢自動車道の那智勝浦ICから続きます、那智勝浦新宮道路の終点から約28km(30分)。きちんとした本州最南端のプレートがあり、来た感のある場所です。

■本州の最東端:魹ヶ埼(とどがさき)(岩手県)

魹ヶ埼灯台(岩手県)

・本州最東端到達証明書発行場所:宮古駅前総合観光案内所、浄土ヶ浜レストハウス、シートピアなあど、宮古セントラルホテル熊安、宮古ホテル沢田屋、浄土ヶ浜パークホテル、休暇村陸中宮古、宮古市重茂出張所

岩手県宮古市の魹埼灯台の手前に本土最東端の碑があります。但し、最寄りの駐車場は海沿い南側の姉吉キャンプ場の駐車場で、そこから徒歩約4km(1時間)。遊歩道はありますが、熊や蛇に注視しての道程になります。本州を含め、行ける各四極の中では一番難易度が高い(時間と体力を費やす)場所になります。

■本州の最西端:毘沙ノ鼻(山口県)

毘沙ノ鼻(山口県)

・本州最西端到達証明書発行場所:JR下関駅観光案内所、JR新下関駅観光案内所

山口県の関門海峡と角島のちょうど中間始点くらいにあります岬で「風波のクロスロード」という道を通って、駐車場から2~3分の場所にあります。高さ100m以上の断崖絶壁の上から遠く海原を望めます。ちなみに最寄りの高速道路のICは中国自動車道の小月ICで、そこから約30km(40分)になります。

□四国の東西南北端

■四国の最北端:竹居観音岬(香川県)

竹居観音岬(香川県)

四国最北端の地となっていますが、地図を見ますと、明らかにもうひとつ西の岬(特に名前なし)の方が最北の地になっています。到達証明書は特に発行していないようです。高松港から約16km(30分)。同岬からは多くの船が行き交う瀬戸内海越しに小豆島を望むことが出来ます。

■四国の最南端:足摺岬(高知県)

足摺岬(高知県)

・四国最南端到達証明書発行場所:足摺岬観光案内所

四国最南端と言われています足摺岬も、地図を見てみますと、さらに西側の岩礁(あしずり温泉郷 民宿西田の先の岩礁)の方が南にあることが分かりますが、特にそちらには何も無いようです。到達証明書は足摺岬の観光館内所にて希望者に配布しているようです。足摺岬へは、中村宿毛道路の四万十ICから約45km(60分)になります。

■四国の最東端:蒲生田岬(かもだみさき)(徳島県)

蒲生田岬(徳島県)

四国最東端は徳島県の蒲生田岬で、狭路を走った先にあります駐車場から300~400mほどの距離ですが、岬が小高い丘にあるため、階段を登るアップダウンがあります。途中に白亜の蒲生田岬灯台があります。岬からは太平洋の好眺望を望めます。特に到達証明書は発行していないようです。

■四国の最西端:佐田岬(愛媛県)

佐田岬(愛媛県)

・四国最西端到達証明書発行場所:佐田岬はなはな、観光案内所

長さ約40kmもある佐田岬半島の突端にあります佐田岬が四国最西端になります。最寄りのICも松山自動車道の大洲北只ICから約65km(1時間30分)と距離があります。但し、九州とフェリーで繋がっています三崎港(三崎~佐賀関:海上国道197号線)からは14.5km(20分)の距離になります。岬のそばには灯台50選にも選ばれています佐田岬灯台や、戦争遺跡などがあります。

□九州の東西南北端

■九州の最北端:門司港太刀浦コンテナターミナル、または遠見ヶ鼻(福岡県)

遠見ヶ鼻 妙見埼灯台(福岡県)

以前は遠見ヶ鼻が九州最北の地とされていましたが、昨今は門司港にあります太刀浦コンテナターミナルが最北の地とされています。但し、同ターミナルの突端は関係者以外立ち入り禁止のため、一般的に行ける最北値は、同ターミナルの南南西約200mの場所が公道の最北端になります。到達証明書は発行されていないようです。

■九州の最南端:佐多岬(鹿児島県)

佐多岬(鹿児島県)

北海道の宗谷岬や納沙布岬と同じく、九州最南端でありながらも日本本土最南端の佐多岬。やはり日本本土最南端の到達証明書はありますが、九州最南端の到達証明書は無いようです。やはり、日本本土最南端到達証明書と兼ねているということでしょうか。  

■九州の最東端:鶴御崎(大分県)

鶴御崎(大分県)

・九州最東端到達証明書発行場所:佐伯市観光案内所

九州最東端の鶴御崎。地図も見ても、確かに九州の最東端です。岬には鶴御埼灯台があり、その手前にも「九州最東端・豊後鶴御崎 男の港・発祥の地」という看板が掲げられています。駐車場から灯台までは約200m。各地の四極の中では、九州が一番難易度が低いようです(九州最北端を文字太刀浦ターミナルの公道部か遠見ヶ鼻とした場合)。

■九州の最西端:神崎鼻(長崎県)

神崎鼻(長崎県)

神崎鼻も日本本土最西端ということで、同到達証明書が、九州の最西端証明書を兼ねているようで、九州最西端到達証明書というものは単独では発行されていないようです。神崎鼻のある公園の展望台からは、好天でしたら遠く五島列島の遠望も望めます。駐車場から日本本土最西端の碑まで徒歩約5分です。

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